宮崎駿監督の劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」の「巨神兵」が登場する短編特撮映画「巨神兵東京に現わる」(樋口真嗣監督)が9日、報道関係者に公開された。映画では、東京に突如、出現した巨神兵が口から“プロトンビーム”を放ち、東京タワーや五反田ビル群、増上寺などを破壊。さらに、複数の巨神兵が廃虚の中を突き進む……という「風の谷のナウシカ」の「火の七日間」のシーンが特撮技術で再現される。
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「巨神兵東京に現わる」は、10日から東京都現代美術館(東京都江東区)で開催される“特撮”がテーマの展覧会「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」で上映。「風の谷のナウシカ」の巨神兵の登場シーンの作画を手がけた庵野秀明監督が企画し、平成版「ガメラ」シリーズや「ローレライ」を手がけた樋口監督がメガホンをとる。脚本は庵野監督と作家の舞城王太郎さん、巨神兵の造形はフィギュア造形作家の竹谷隆之さんが手がけ、ナレーションは、アニメ「エヴァンゲリオン」の綾波レイ役などで知られる声優の林原めぐみさんが担当。
一部で映像の合成などにデジタル技術が使用されているが、基本的にはミニチュア模型、ガソリン、火薬などを使った特撮技術で制作。巨神兵は全長約180センチの模型を使って撮影されており、中に人が入っているわけではなく、頭部や肩、手足などをワイヤで操作して、動かしている。
映画は、東京に出現した巨神兵が街を破壊する……というシンプルな展開で、巨神兵が暴れ回る映像、ビルの倒壊シーン、爆発シーンが約9分間続く。
会場で映画のメーキング映像が上映されるほか、撮影に使用したミニチュア模型や設定資料などが展示される。(毎日新聞デジタル)
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