10~12日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれている日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)82」の企業ブースに、鳥取県が「まんが王国とっとり」として出展している。コミケの企業ブースに地方自治体が単独で出展するのは今回が初めて。同県のブースには1日あたり約3000人が訪れているといい、鳥取県は「アニメやマンガなどサブカルが好きな人が集まる世界最大級の同人誌即売会を通じて鳥取県をアピールし、町おこしに結びつけたい」と話している。
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同県は、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさん(境港市)や「名探偵コナン」の青山剛昌さん(北栄町)、谷口ジローさん(鳥取市出身)らの多くのマンガ家を輩出しており、90年代から境港市の商店街は妖怪像を設置した「水木しげるロード」とするなど、マンガを活用した町おこしに積極的な県として知られる。“鳥取ふるさと大使”を務めるモデルのトリンドル玲奈さんを“トットリンドル王女”として起用した「国際まんが博」が11月25日まで開催中で、11月7~11日にはマンガをテーマにしたシンポジウム「第13回国際マンガサミット鳥取大会」も開かれる。
4日に開幕した「国際まんが博」には1週間で約16万人が訪れたといい、鳥取県は最終的に来場者300万人を目指している。また、コスプレーヤーらに撮影スポットを紹介し、撮影の許可申請などの手続きを請け負う「鳥取中部コスプレ受入コンシェルジュ」が1日から発足。PR隊の「八犬の守」のメンバーはコミケの来場者にチラシを配り、同県をアピールした。
コミケの企業ブースには、11年8月に岡山県倉敷市が観光振興の一環として、同市を舞台にしたマンガ「めくりめくる」を連載する出版社のワニブックスと共同出展したケースがある。(毎日新聞デジタル)
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