竹野内豊:初の密着ドキュメンタリー NYで本場の演劇メソッドに41歳で初挑戦

ニューヨークでの演技レッスンなどに密着したドキュメンタリー番組が10月に放送される竹野内豊さん
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ニューヨークでの演技レッスンなどに密着したドキュメンタリー番組が10月に放送される竹野内豊さん

 俳優の竹野内豊さん(41)が、7月にニューヨーク在住のレッスンコーチの元で本場の演劇メソッドのレッスンを受けた様子に密着したNHK・BSプレミアムの番組「裸にしたい男 竹野内豊」が10月に放送されることが3日、明らかになった。竹野内さんにとって密着ドキュメンタリー番組に出演するのは初めてで、本格的な演技のレッスンを受けるのも初めて。

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 竹野内さんは、7月中旬から下旬にかけて約2週間ほどニューヨークに渡り、ロバート・デ・ニーロさんら一流のハリウッド俳優が真摯(しんし)に取り組んでいるというロベルタ・ウォラックさんの演劇メソッドによるプライベートレッスンを30時間ほど受けた。番組では、竹野内さんが厳しいレッスンに耐え、成長する姿の中に、これまで見せてこなかった素顔を映し出し、41歳で俳優という職業に真正面から向き合う姿を通して、その人生観や表現者としての生きざまに迫る。

 竹野内さんは、モデルとして注目され、ドラマ「星の金貨」(95年、日本テレビ系)や「ロングバケーション」(96年、フジテレビ系)、映画「冷静と情熱のあいだ」(01年公開)などで20代に一気にブレーク。ラブストーリーしかできない俳優として認知されるのを拒否するかのように、30代では作品を絞って出演してきた。そして11年に40代を迎え、映画「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」(11年公開)でブルーリボン賞を受賞し俳優として存在感を示した。そして今後、さらなる高みを目指している。

 ロベルタさんとのレッスンでは、まず竹野内さんの一人芝居をビデオに収録し、それを基に今必要なレッスンをロベルタさんが選び、演技に必要なテクニックや心の解放の仕方、五感トレーニングなどを学んだ。また、番組ではレッスン以外にもアクターズスタジオを見学し、現地の俳優と交流したり演劇を観賞したりする様子などニューヨーク滞在中のプライベートな素顔にも迫る。

 竹野内さんは、ロベルタさんのレッスンについて「答えはなく、非常に感覚的なことを求めてたどっていく2週間でした。何をどうすればいいのか気持ちでは分かっていても、なかなか表現できない自分との闘いが歯がゆかった」と悔しさをにじませながらも、「ロベルタの情熱を毎日感じることができたことは楽しかった」と振り返る。そして「ロベルタとの出会いに、とても感謝をしています。彼女が伝えたいこと、また彼女の心に満ちているパッションは、私たちが未来を切り開いていく上で、とても大切なエッセンスのような気がします」とコメントしている。

 また40代となった今後は「意欲的にたくさんの作品に携わっていきたい」と前向きで、「今まで演じたことのない役を演じてみたい」と語っている。番組「裸にしたい男 竹野内豊」はNHK・BSプレミアムで10月6日午後11時15分から前編、同7日午後11時から後編を放送予定。(毎日新聞デジタル)

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