小泉今日子:「あまちゃん」で朝ドラ初出演 主人公の母親役で

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 女優の小泉今日子さんが来春スタートするNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で能年玲奈さんが演じる主人公・天野アキの母親・春子役で出演することが6日、発表された。小泉さんがNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)に出演するのは今回が初めて。同日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で記者会見が開かれ、小泉さんは「40代になり、早起きができる年ごろになって、朝ドラを見て、ヒロインと一緒に泣いたり、応援している。まさか出る側になるとは思っていなかった。今までにないチャレンジになる。頑張ります」と意気込みを語った。

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 また、アキの祖母・夏を女優の宮本信子さんが演じることも発表された。宮本さんが朝ドラに出演するのは07年の「どんど晴れ」以来となり、「老骨にむちを打ってという感じもしますが、精いっぱい楽しく演じたい」と話した。

 「あまちゃん」の舞台は、岩手・北三陸の架空の田舎町で、主人公は東京で生まれ育ち、内気で引きこもりがちだったが、母(小泉さん)の故郷で“北限の海女”として海に潜る祖母(宮本さん)の姿に衝撃を受け、海女を目指すことになる高校2年生のアキ(能年さん)。アキはやがて海に潜るようになり、「地元アイドル」として注目され、町おこしのシンボルとして駆り出されるようになる……というストーリー。脚本は宮藤官九郎さんが手がける。

 小泉さんが演じる春子は、田舎暮らしに嫌気がさし、17歳のときに家出同然で上京し、結婚するが、夫婦関係が破綻しかけており、子育てに自信をなくしている……という役どころ。宮本さんが演じる夏は、生まれ育った故郷を愛す現役の海女で、喫茶店とスナックも営む“スーパーおばあちゃん”。

 会見には、能年さんも登場し、小泉さんは能年さんの印象を「フレッシュで瞳がキラキラしている、生まれたてのキラキラした魂のようなものを感じた。女優として何かを身に着ける瞬間を見られるとワクワクします。命を懸けてお守りいたします」とコメント。宮本さんは「(能年さんは)本当に可愛いなあ、素直だなあと思う。芝居がうまいへたということではなく、心の清らかさを大切にして、長丁場を生きてくれればと思います」と笑顔でエールを送った。

 能年さんが「昨日からガチガチで顔がこわばっている。小泉さんは伝説のアイドル。その娘の役ということですごく緊張しています。本当にすてきな方でおきれいで、ドキドキしています。宮本さんは、ちょっとだけ本読みをしたときに、これが本物の役者だなあと思った。精いっぱい頑張ります」と話すと、宮本さんは笑顔で能年さんの肩をたたき、緊張をほぐしていた。

 また、アキの父・黒川正宗を尾美としのりさん、アキの祖父・忠兵衛を蟹江敬三さん、若き日の春子を有村架純さんが演じ、そのほかに杉本哲太さん、吹越満さん、荒川良々さん、小池徹平さん、橋本愛さん、福士蒼汰さん、渡辺えりさん、美保純さん、片桐はいりさんらが出演することも発表された。

 放送は13年4月1日から。全156回を予定。(毎日新聞デジタル)

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