アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズなどで知られる富野由悠季監督が18日、新宿バルト9(東京都新宿区)で開催された劇場版3Dアニメ「009 RE:CYBORG(ゼロゼロナイン リ・サイボーグ)」(神山健治監督)の完成披露試写会に来場。試写会終了後、取材に応じ、石ノ森章太郎さんの未完結マンガ「サイボーグ009」をベースとした同作について、59.999999……点と辛口採点だったものの「(映画に)CGが使われるようになり、アニメは子どもだけのものではないと認識されている中、ここ十数年、苦戦していた作り方を乗り越えたところがよく見え、評価できる。原作を知っている人間だから、大人っぽいテイストになることに抵抗感があったけど、それを乗り越えているところもある。スタッフはとてもよくやったと思う」と感心した様子で話した。
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富野監督は「個人的な趣味に合わない部分はある。完璧にできあがっている作品なんてない」と前置きしたうえで「今の大人の好みが入っていて、そこは外せよ!と思うところがあった。そういうことが分かるという意味でいいサンプルになった。石ノ森先生のマンガを知っているから、60点はあげられない」と語った。
また、自身がリメークしたい作品について聞かれると「(自身の作品で)劇場版で作らせてもらったのは、16ミリフィルムだったので、全部作り直させてもらいたいという思いがある。ただ、かつてのテイストではそのままできないことは分かっているので、作り直したいとはいえない」と慎重に言葉を選んでいた。
「009 RE:CYBORG」は、石ノ森章太郎さんの未完結マンガ「サイボーグ009」をベースに、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズや「東のエデン」などで知られる神山監督が製作。2013年を舞台に散り散りになっていたゼロゼロナンバーサイボーグたちが再び結集する……というまったく新しいストーリーが展開される。
舞台あいさつには、神山監督とアニメ「サイボーグ009」の主題歌「誰がために」を歌った歌手の成田賢さんが登壇。試写会には富野監督のほか、劇場版アニメ「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督、同「コクリコ坂から」の宮崎吾朗監督、マンガ「デビルマン」の永井豪さん、手塚治虫さんや石ノ森さんらが共同生活を送った伝説のアパート「トキワ荘」の住人だった鈴木伸一さんと水野英子さんら、アニメ関係者約100人とマンガ家・イラストレーター約150人が来場した。
「009 RE:CYBORG」は27日全国公開。(毎日新聞デジタル)
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