里見浩太朗:俳優人生57年で初の敵役に 必殺SPで“仕事人”と対決

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 ドラマ「水戸黄門」(TBS系、昨年末シリーズ終了)の黄門役でおなじみの俳優の里見浩太朗さんが、来春放送予定のスペシャルドラマ「必殺仕事人2013」(ABC・テレビ朝日系)にゲスト出演し、俳優人生57年にして初の敵役に挑戦することが24日、明らかになった。「少年隊」の東山紀之さんら“仕事人”とともに京都・松竹撮影所で会見した里見さんは、「初めての敵役ですが、非常な覚悟がいりました。ふんどし締めなおして一から時代劇を見直すいいきっかけになったんじゃないか」と笑顔。東山さん演じる小五郎と壮絶な切り合いも演じるといい、「まだまだ立ち回りはできますし、どんな役でもできる自信はありますから、丁々発止、切られたいと思います」と意気込みを語った。

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 19歳で時代劇に初出演した際に、主演の松方弘樹さんから里見さんを紹介され、アドバイスを受けたという東山さんは、「その里見さんとセリフをできて、(剣を)交えさせていただくのは楽しみ。僕も胸を借りつつ思い切りやらないと失礼なので、この恩返しをきっちりしたい」と抱負。「もし今度、里見さんが『水戸黄門』をやるとしたら僕も出させていただいて、助さんか格さんで。和久井(映見)さんにはお風呂に入っていただいて、ね」と笑わせた。

 医者である息子を思うがあまり、凶行へと走ってしまう剣豪・小宮山泰山という初の敵役を演じる里見さんは、「何と格好がいいワルだなと思った。他の俳優さんにはちょっとやらせたくないなと思って、喜んでお受けさせていただいた」とにっこり。19歳の東山さんにアドバイスとともに「時代劇が好きなら続けてほしい」と勧めたという里見さんは、「とにかく大人のムードが最近すごく出てきた。結婚してから特にそんな気がする。大人の男の魅力が出てきた」と成長を喜んでいた。

 会見には同じく“仕事人”を演じるTOKIOの松岡昌宏さん、KAT-TUNの田中聖さん、和久井映見さんも出席。松岡さんは「台本をめくったら『ヒエー!』でした。せっかくなんで、ひとつひとつ勉強させてもらって、今後の僕の財産につなげたい」、田中さんも「本当にその存在感だったり、たくさんのことを勉強できれば、お芝居としても飛躍につながると思う」とコメント。和久井さんも「このメンバーと仕事ができることをかみしめながら演じたい」と意気込みを語っていた。

 72年の「必殺仕掛人」から20年間にわたって放送された「必殺」シリーズは、07年に新たな仕事人(東山さん、松岡さん、大倉忠義さん)を迎えて15年ぶりにスペシャルドラマとして復活。09年には17年ぶりに連続ドラマ「必殺仕事人2009」として放送され(新仕事人として田中さんも登場)、好評を博した。10年7月には、長きにわたって「必殺シリーズ」を支えてきた中村主水こと故・藤田まことさんにささげる「必殺仕事人2010」を、今年2月には、「桃太郎侍」でおなじみの高橋英樹さんが初の悪役でゲスト出演して話題となった「必殺仕事人2012」も放送された。

 今回のスペシャルドラマ「必殺仕事人2013」は、渡辺小五郎(東山さん)、涼次(松岡さん)、匳(れん、田中さん)、お菊(和久井さん)の4人が、診療処(江戸時代の病院)と、そこにまつわる悪に立ち向かう。野際陽子さん、中越典子さん、田口浩正さん、生瀬勝久さんらおなじみのキャストに加え、新キャラクターや旬の若手俳優も登場する予定。渡辺大さん、左とん平さんらも出演する。ドラマは来春に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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