話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、大学生の主人公・笹原完士が入会したオタクサークル「現代視覚文化研究会」の活動を描き、現在は続編にあたる「げんしけん二代目」として連載されている木尾士目(きお・しもく)さんのマンガ「げんしけん」です。月刊マンガ誌「アフタヌーン」(講談社)編集部の村上佳介さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−この作品の魅力は?
シリーズ累計350万部超の大ヒットアキバ系青春物語! 趣味を同じくする友達がいて、みんなが集まる場所があって、そこで繰り広げられる楽しき日々を描いています。趣味とは「マンガ・アニメ・ゲーム」であり、コスプレやら同人誌やらBLやらのネタが満載ですが、人間関係や恋愛など、いつの時代も共通した若者の青春を描いているので、誰もが楽しめる作品になっています。「二代目」という続編モノですが、男の娘である波戸くんなど個性的なキャラがたくさん登場するので、まずは一度読んでみてください!
−−作品が生まれたきっかけは?
木尾士目さんに新連載用のネタ出しをしてもらったとき、さまざまなアイデアを10個以上は出してきてくれたのですが、その中に「オタクサークルの大学生の話」というのがありました。既に「げんしけん」というタイトルも決まっていて、私自身もその手のサークルに在籍していたので「もうこれしかない」と、それを描いてくれるようお願いしました。
−−編集者として作品を担当して、うれしいエピソードを教えてください。
雑誌に掲載されるときは、最後のページに「後ヒキ」(その話の総括だったり次回へのあおりになる文章)と「次回予告」を必ず入れているのですが、どちらも毎回必ず何らかのアニメやマンガやゲームのネタを盛り込んでいます。初代から数えてすでに連載80回を超えているので、いつも苦心してネタを探しています。普通は気にも留めない部分だと思いますが、そこに気づいてくれた読者の反応を見つけると、うれしいですね。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
今後は「二代目」から新たに登場したキャラクターたちがますます活躍することになります。次に出る単行本では、初代からの人気者である斑目さんに大きな転機が訪れますので、単行本派の人も必見です(笑い)。まだ詳しくは言えないのですが、来年にかけて目が離せない展開になるので、アフタヌーン本誌の連載の方も、ぜひ読んでいただければと思います。よろしくお願いします。
講談社 アフタヌーン編集部 村上佳介
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