FLOW:劇場版「ドラゴンボール」主題歌&挿入曲をテレビ初披露 「悟空は俺達のヒーロー」

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 17年ぶりの新作映画として注目を集める劇場版アニメ「ドラゴンボールZ 神と神」が30日に公開される。主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA(チャラ・ヘッチャラ)」を歌うのは、今年デビュー10周年を迎える5人組ロックバンド「FLOW(フロウ)」だ。主題歌とともに劇中歌「HERO~希望の歌~」を手がけており、3日にはアニメ専門チャンネル「アニマックス」の音楽番組「STUDIO MUSIX」で両曲をテレビ初披露する。メンバー全員が大ファンだという「ドラゴンボール」への思いや劇場版で手がけた楽曲について話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 ◇大好きな作品への参加に「すごく興奮した」

 ドラゴンボールは週刊少年ジャンプ(集英社)で84~95年に連載され、コミックスの発行部数が全世界で2億3000万部超を誇る鳥山明さんの大ヒット作。「小学校低学年で初めて『(週刊少年)ジャンプ』(集英社)を買った時、ちょうどドラゴンボールが第1話だったんです」とベースのGOT’Sさんが話すように、5人にとって同作は青春時代を共に歩んだ「世代的にドンピシャ」の作品。ギターのTAKEさんは「体の半分はドラゴンボールでできている(笑い)」と作品へのハマりっぷりを表し、ボーカルのKEIGOさんも「小さいころから集めた単行本を今でもぜんぶ持ってます」というほどの大ファンだ。

 そして、彼らが作品とともに小さいころから慣れ親しんできたのが、影山ヒロノブさんが歌うおなじみの楽曲「CHA-LA HEAD-CHA-LA」。アニメ「ドラゴンボールZ」の第1~199話まで4年5カ月にわたってオープニングに使用され、同作の代名詞的な人気ソングになっている楽曲だ。ボーカルのKOHSHIさんにとっても「カラオケの十八番」だったといい、劇中歌も含めて担当アーティストに起用されたことについて、メンバーは口々に喜びを語り、「リアルタイムでずっと楽しんでいた作品に、まさか自分たちが音楽で関わることができるなんて! すごく興奮したのを覚えています」とTAKEさんはオファーを受けた時の気持ちを振り返る。

 ◇「影山さんの胸を借りる気持ちで」

 FLOWは、これまでテレビアニメ「NARUTO~ナルト~」や「交響詩篇エウレカセブン」のオープニングを手がけるなどアニメ楽曲との相性には定評がある。そんな彼らが今回カバーした「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は、FLOWらしく「ライブで映えることを意識して」従来よりもさらにロック色を強めた楽曲。アレンジを手がけたTAKEさんは「先方から『新しい今のCHA-LA HEAD-CHA-LAを作っていただきたい』という発注だったので、デジタルの音を入れながら、自分達流にスピード感のあるものを作らせていただきました」と説明。また、ドラムのIWASAKIさんが「オリジナルのよさは残しつつ、ビート感を増した感じです」と語るように、激しいドラムのリズムが印象的な楽曲に仕上がっている。

 ツインボーカルのKOHSHIさんとKEIGOさんは、“CHA-LA HEAD-CHA-LA=影山さん”で定着している楽曲を歌うことへのプレッシャーもあったというが、KOHSHIさんは「曲のアレンジは全然違うんですが、影山さんのDNAは間違いなく入っています。だから、影山さんの胸を借りる気持ちで、自分達の色を出せたらという感じで歌っています」と語る。KEIGOさんも「ライブライクな楽曲に仕上がっているので“アイ ヤイ ヤイ ヤイ ヤイ”や“Sparking”など印象的なフレーズをみんなと一緒に歌えるよう、意識して歌っています」とFLOWならではのアプローチを明かす。

◇劇中歌は悟空への“応援ソング”

 一方、映画のために書き下ろした劇中歌「HERO~希望の歌~」はアップテンポな応援ソングで、悟空と敵の激しいバトルシーンの絵コンテを基に作詞・作曲された。タイトルには彼らの「悟空=ヒーロー」という思いが込められている。KOHSHIさんは「悟空は小学校の時から見てるし、俺達世代のヒーローでしょ、みたいな。詩にもそういう気持ちが入ってますし、悟空を応援するメッセージが強い楽曲ですね」と語り、「小学校のころの自分が、まさか将来ドラゴンボールの歌を歌うなんて思ってもみないし、そのうれしさ、興奮してる感じも盛り込めたら、と思って。そういう気持ちで書きました」と瞳を輝かせる。

 彼ら渾身の楽曲「CHA-LA HEAD-CHA-LA」「HERO~希望の歌~」のパフォーマンスは、アニマックスの「STUDIO MUSIX」で3日午後9時から放送される。TAKEさんは「ライブでは披露しているのですが、テレビで見ていただくのは初めてなので、ぜひ楽んでください。それから映画でも、僕らとドラゴンボールのコラボレーションを楽しんでもらえたら」とメッセージを送っている。

 劇場版アニメ「ドラゴンボールZ 神と神」は、原作者の鳥山さんが初めてアニメ版の脚本に協力し、魔人ブウとの戦いが終わった後の“空白の10年”のエピソードを描く。30日から全国で公開予定。

 <プロフィル> フロウ。KOHSHIさん、KEIGOさん(ツインボーカル)、TAKEさん(ギター)、GOT’Sさん(ベース)、IWASAKIさん(ドラム)からなる5人組ロックバンド。03年にシングル「ブラスター」でメジャーデビュー。その後、テレビアニメ「NARUTO~ナルト~」のオープニングテーマ「GO!!!」や、「交響詩篇エウレカセブン」オープニングテーマ「DAYS」などを発表。3月20日に今回の劇場版アニメの主題歌&挿入歌を収録した「HERO~希望の歌~/CHA-LA HEAD-CHA-LA」、同27日にアルバム「FLOW THE MAX!!!」をリリースする。

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