話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、競技かるたに青春をかける若者たちを熱く描いた「ちはやふる2」です。日本テレビの中谷敏夫プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
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−−「ちはやふる2」の概要と魅力は?
日本初の少年マンガと少女マンガの魅力を兼ね備えている「ちはやふる」という作品の第2期で、1年生で出会った瑞沢高校かるた部のメンバーが2年生になり新入部員を迎えます。新入部員はもちろん、部員たちが成長していくかけがえのない高校生の群像劇が描かれます。全国大会という大きな目標にむかって突き進み、全国で優勝できるのかどうかという楽しみと千早、新、太一の関係がどのように変化していくのかから目が離せない素晴らしいドラマになっています。
−−「2」の制作決定の経緯は?
日本テレビには多くのアニメをやらせていただいていますが、その中でも特に次回作の制作の要望が多かった作品が「ちはやふる」でした。「ちはやふる」ファンの皆様の声に背中を押されて制作を開始することになりました。アニメーションというジャンルではありますが、ドラマと同じようにメッセージ性の強い作品だと思います。この素晴らしい珠玉のドラマをみなさまに2期という形でお届けできるのを非常にうれしく思っています。
−−「2」で心がけたことは?
かるたという映像的には難しいジャンルの世界を1期の制作メンバーで試行錯誤しながら体現させていただいた経験を、2期で同じメンバーで更なるこの作品の魅力、1期の向こう側をお見せしたいと思っています。声優のみなさんの関係値やモチベーションも高く、2期で更にパワーアップさせてお伝えしていきたいと思っています。
−−新キャラクターの花野菫、筑波秋博はいずれも存在感があります。
菫役の潘めぐみさん、筑波役の入野自由さんの2人の個性が入ってくることでいい化学反応が起きています。既にあるチームの中に、新しい風がいい形で入ってくることで新たなチームワークが出来上がっています。さらに、肉まんくんや机くんといった1期でサブキャラだった2人も新キャラの2人と関わることで、キャラクター的にも芝居にもプラスの影響が出ていると思います。
−−「2」を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
この作品はおかげ様で視聴者のみなさまに支えられていますが、業界内での反響も非常に大きい作品で、スタッフのモチベーションも上がっています。ストーリーの核になる小学生編が2期ではないため、ドラマ性の部分で少し不安はありましたが、始まってみると1期よりさらにパワーアップしたドラマ的な表現が、監督はじめ演出のみなさんの力で作り出されていることに感動しました。1期をしのぐ2期が出来上がっていると感じています。
−−今後のみどころを教えてください。
現在、15話のアフレコ中ではありますが、今後このテンションを維持できるかが心配です(笑い)。初めからトップギアに入れて制作していますので、自分たちを追い詰めているところがありますが、このまま最後まで突っ走ることができれば、アニメ史に残る作品を作れるのではないかと思います。スタッフ一同が楽しんで作っておりますので、それが表現につながると思っています。
−−ファンへ一言お願いします。
とにかくファンのみなさまに支えられている作品だと思っています。放送時間や地域などでご迷惑をおかけしていることは重々承知しておりますが、そんな環境の中でも“超一流”のドラマを作れていると思っています。アニメーションというジャンルでそういう作品を作り、2期までできることは多くないと思います。このチャンスを逃さず最後まできっちり作っていきたいと思っています。
日本テレビ プロデューサー 中谷敏夫
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