能年玲奈:朝ドラの撮影で「ウォー!」 ちょっと天然?な新ヒロインが元気に心境語る

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 女優の能年玲奈さん(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」が4月1日にスタートする。「おバカな女の子を演じられてすごく楽しい。大先輩の方々と仕事をさせていただいて、刺激になっています」と話すフレッシュな能年さん。意気込みや撮影の様子を聞くと、朝ドラを「ライオンのような存在」と独特の表現で例えつつ「ウォー!」「ワー!」「フニャ」などと叫び声や擬態語を交えて元気よく語り出した。(毎日新聞デジタル)

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 「あまちゃん」の舞台は、岩手・北三陸の架空の田舎町。主人公は東京で生まれ育ち、内気で引きこもりがちだった高校2年生のアキ(能年さん)が海女を目指すことになり、やがて「地元アイドル」として注目され、町おこしのシンボルとして駆り出されるようになる姿を描く。脚本は宮藤官九郎さん(42)が手がける。

 能年さんは、兵庫県出身の1993年7月13日生まれ。これまでにドラマ「鍵のかかった部屋」(フジテレビ系)や報知映画賞新人賞を受賞した映画「カラスの親指」などに出演、第11代の「カルピスウォーター」CMキャラクターとしても活躍している注目の若手女優だ。能年さんは、デビューに至るまでを「高校に入るとき、16歳で(女優になるために)上京しました。『(東京に)行く!』って泣いて、お母さんを言いくるめた。そのときは、自分があまり好きじゃなかったけど、東京に行けば変わると思った」と説明。上京後はレッスンを重ね、「先生に『生ゴミだ』といわれたこともあった。すごくショックで……」と話すように、壁にぶち当たりながら成長し、朝ドラのヒロインという大役を手中に収めた。

 能年さんは、朝ドラの出演が決まる前から宮藤さんの大ファンだったといい、オーディションには「絶対に勝ち取る!」という強い気持ちで臨んだという。憧れの脚本家の作品でヒロインの座を勝ち取ったことに「本当に幸せ! 台本を読んでいても笑ってしまう。本番で笑いをこらえるのに必死」と喜びを爆発させながら「脚本に負けないように自分も頑張らないと」と気を引き締める。

 能年さんは、海女を目指す女の子を演じることもあり、撮影では海に潜るシーンにも挑戦している。ロケは、岩手県久慈市などで行われ、リアス式海岸が続く海を見た感想を「すごく、いかつくて、『ウォー!』って衝撃を受けました」とうれしそうに話す。潜水シーンについては「最初は、いかつい海を見て不安だったけれど、泳いでみるとキレイで、魚がソヨソヨ泳いでいて、もっと潜りたいと思いました。すごく冷たくて、極寒の海だったけど、アドレナリンが出て『ウォー』となって頑張りました。私は普段、テンポが遅くてフニャッとしているけど、一気にたくましくなるんです!」と楽しんだ様子だ。

 主人公のアキは、海女を目指すうちに地元のアイドルとして注目され、やがて東京でご当地アイドルから選抜された「GMT(地元)47」のメンバーとなる。能年さんは、アイドルについて「ステージの上で絶対可愛くて、キラキラしている。みんなが憧れるカリスマ」とイメージしており、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」などのライブ映像を見ながら、アイドルの心得や立ち居振る舞いを勉強しているという。

 「あまちゃん」は、アキの母親・春子役の小泉今日子さん(47)、祖母・夏役の宮本信子さん(68)といった豪華キャストも話題となっている。能年さんは、大先輩の2人に「小泉さんは、現場の人に気を配るカッコいい人。これがスターなんだと衝撃を受けた。宮本さんは、悩んだりしていると、声をかけてくださって、相談を聞いてくれる。すべてが勉強になります。五感が研ぎ澄まされた方で、私もこういう女優になりたいと思う」と尊敬のまなざしを向ける。

 朝ドラのイメージを「ドラマの王様で、動物でいうとライオンのような存在。ヒロインを務めることになってうれしいけれど、緊張します」と独特の表現で語る能年さん。苦労や悩みも多いと思われるが「行き詰まると叫びたくなります。そのときにリミッターをかけずに『ワー』って叫んでスッキリさせます。家の中とか誰もいないところで叫んで、道端では迷惑なので抑えます」とライオンのごとく雄たけびを上げ、日々勉強しながら、ハードスケジュールな現場で突っ走っているようだ。

 連続テレビ小説「あまちゃん」は4月1日から放送開始(NHK総合、毎週月~土曜午前8時ほか)。

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