機動戦士ガンダム:ジャブロールームは遊び心満載 報道陣に初公開

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 アニメ「機動戦士ガンダム」をモチーフにした日本初のコンセプトルーム「PROJECT ROOM-G(プロジェクト ルームジー)」の新タイプ「ROOM-G ジャブロータイプ」が29日、東京・お台場のホテル「ホテル グランパシフィック LE DAIBA(ル・ダイバ)」で報道陣に初公開された。劇中に登場する地球連邦軍の南米軍事拠点「ジャブロー」がモチーフで、ジャングルをイメージしたモスグリーンを基調に、シャア専用ズゴッグが登場する名シーンの巨大アートやイラストなどが壁を彩り、ファンなら思わずにやりとさせられる遊び心も散りばめられたコンセプトルームをいち早く紹介する。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 コンセプトルームは、ホテルにほど近いガンダムの世界を体感できる常設型エンターテインメント施設「ガンダムフロント東京」(GFT)が入居する商業施設「ダイバーシティ東京プラザ」とのコラボレーション企画として昨年からスタート。ジオン公国軍や連邦軍の世界観で作られた「ROOM‐G スペシャルタイプ」(84平方メートル)1室と、通常の客室の一部をガンダムの世界観でアレンジした「ROOM‐G スタンダードタイプ」(42平方メートル)2室の計3部屋で展開。稼働率は8~9割と高く、人気を集めている。

 「ジャブロータイプ」は、ダイバーシティ東京プラザ前に設置されている実物大ガンダム立像の映像演出が4月からジャブローをイメージしたものに変更されたことに合わせて新たに登場。1室限定で広さは50平方メートル。また、従来の「ROOM‐G スペシャルタイプ」と「ROOM‐G スタンダードタイプ」も内装が一部リニューアルされ、スタンダードタイプは2室から8室に増やされた。

 ◇スレッガーがお出迎え

 「ジャブロータイプ」の客室は、ドアを開けると、連邦軍のスレッガー・ロウ中尉の等身大パネルがお出迎え。ジャブロー基地内をイメージしたエントランス部分にあるクローゼットを開けると、基地内に仕掛けられた爆弾を取り外そうと奔走するカツ、レツ、キッカの3人のイラストがひょっこり登場。バスルームには、ジャブロー上空を行くホワイトベースやカツ、レツ、キッカとともにガンダムのコックピットに座るアムロのイラストも描かれている。さらに、ガラス張りのシャワールームには、連邦軍のキャラクターが発した名ゼリフがずらり。便座のカバー部分にはモスグリーンに連邦の紋章が描かれている。

 ◇ジャングル風の客室 ブライト艦長の声で起床も

 ベッドルームの扉を開けると、基地風のエントランス部分から一転、ジャングルの中にいるような深いモスグリーンと迷彩柄で彩られた空間が広がる。壁には、ジャブロー基地に潜入したシャア専用ズゴッグが連邦軍のジムを“一刺し”に撃破する名シーンが大迫力で描かれているほか、戦死した連邦軍のウッディ・マルデン大尉とマチルダ・アジャン中尉の幻の結婚式などが描かれた原画(レプリカ)やジャブローを舞台にしたエピソードに登場するモビルスーツのイラストなども並んでいる。

 二つ並んだベッドには、連邦軍の紋章が描かれたクッションや特別なデザインのベッドスロー(ベッドライナー)がしつらえられており、サイドテーブルに置かれた目覚ましには、モーニングコール用にホワイトベースの艦長、ブライト・ノアの声(成田剣さん)を新たに収録し、タイマーをセットしておけば、ブライトの声で朝を迎えることができるという仕掛けだ。

 ◇ファンの声でガンプラも

 室内のデスクの前の棚には、宿泊客から「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)を置いてほしい」との声が多いことから、ジャブローに登場するズゴッグやアッガイをはじめ、「ガンダムフロント東京」オリジナルの連邦カラーのアッガイなどのガンプラがずらり。デスク脇のゴミ箱も緑色に連邦の紋章をデザインするなど細部にまでコンセプトを徹底した。客室の窓には、ジャブローに降下するザクやドムの姿をデザイン。窓の向こうに広がる公園の木々とマッチして、ジャングルに迫るモビルスーツの姿が再現されているかのようだ。

 また、室内にはジオン軍、連邦軍からの“官給品”という設定でデザインされたオリジナルのアメニティー類も多数用意されており、今回は新たに迷彩柄に水中タイプのモビルスーツのシルエットをデザインしたオリジナル手ぬぐいも追加。いずれも、記念品として持ち帰ることができ、ジャブロータイプ以外の部屋にも用意されるという。

 ◇遊び心満載のジャブロールーム

 エントランス部分の天井に目を向けると、ジャブロー基地に潜入したジオン軍のアカハナの姿が登場したり、客室に設置された生木のプランター内や枝の一部にはズゴッグやアッガイの小さなモビルスーツが隠れていたりと遊び心たっぷり。さらに、劇中でジャブロー基地に爆弾が仕掛けられたエピソードにちなみ、客室内の4カ所に“爆弾”が隠されており、宿泊客は探し出して楽しむこともできる仕掛けがなされている。

  ジャブロータイプの客室の宿泊料金は、2人利用時で1人2万7300円(3人利用時は1人2万3800円)からでGFT入場引換券などが付いている。6月1日から宿泊可能で、予約受付中。詳細は公式サイト(http://www.grandpacific.jp/lp/gundam/)まで。

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