諫山創さんの人気マンガ「進撃の巨人」(講談社)の原作コミックス1~10巻の累計発行部数が、2000万部を突破したことが4日、明らかになった。昨年12月に累計発行部数(1~9巻)が1000万部を突破していたヒット作だったが、今年4月のテレビアニメ化で人気がさらに加速。書店では売り切れが相次ぎ、放送開始から2カ月足らずで約870万部という異例の増刷を行った。単巻での平均発行部数も、同社で定期連載中のマンガでは唯一200万部を突破しており、関係者も「10年に一度クラスの大ヒット」と驚いている。
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「進撃の巨人」は、圧倒的な力を持つ最大約50メートルの巨人たちを相手に人類が絶望的な戦いを挑む姿を描いた作品で、先の読めない展開が話題になっている。諫山さんのデビュー作で、09年9月に月刊マンガ誌「別冊少年マガジン」(同)の創刊タイトルとして連載をスタート。10年3月に発売されたコミックス1巻の初版発行部数はわずか4万部だったが、口コミで人気を集め、同年12月にはデビュー作としては異例のスピードで累計100万部(1、2巻)を突破して注目された。4月からMBS、TOKYO MXなどで放送されているアニメ版もヒットしており、これを受けた形で、原作のマンガも1巻の発売から約3年3カ月で2000万部の大台を突破した。
また、「別冊少年マガジン」も、テレビアニメのスタート直後の4月9日に発売された5月号の実売数が前号の約30%増を記録するなどヒットしており、6月7日発売の7月号から4号連続で特製ステッカーやコミックスのカバーなどを付ける企画を実施するなど、関係者もさらなる盛り上がりを期待している。(毎日新聞デジタル)
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