泉ピン子:舘ひろしのアドリブを「私の23年間はなんだったの」とダメ出し

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 TBSの金曜ドラマ枠で7月からスタートする脚本家の橋田壽賀子さんの新作連続ドラマ「なるようになるさ。」の制作発表会見が3日東京都内で行われた。橋田さんが「ファン」だという理由で起用された主演の舘ひろしさんについて、共演の泉ピン子さんは「『渡る世間は鬼ばかり』(渡鬼)に23年間出演してきて橋田先生のせりふは一字一句変えちゃいけないと思って演じてきたんですが、本読みで舘さんが“私は”を“僕は”といってそれだけですごく心拍数が上がりました。(その後も)ここはこういう言い方で……って直しちゃって。私の23年間はなんだったのかと思っております」と嘆いてみせた。

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 さらに舘さんは現場でNGも連発しているといい、自己申告では「52~53回」。それに対して、泉さんは「舘さんは間違えようが何しようが全然気にせず明るく。(『渡鬼』で泉ピン子さん演じる五月の夫で中華料理店『幸楽』のマスター役の)角野(卓造)さんに現場を見せてあげたい。私たちは1シーン1シーン頑張ろうって……あの23年間はなんだったんだろうなって」と再び嘆くも、一方の舘さんは「非常に自由で楽しくやらせていただいてます」と笑顔をみせた。

 また「先生から好きに(せりふを)切っていいわよ、といわれた」と舘さんが明かすと、橋田さんも「私の意図が視聴者に伝わったらいいので、どんな言い方に変えてくださってもいいですよ、とそういう条件で出演していただいたので……」とすっかり舘さんにご執心の様子。たまらず泉さんが「ラーメン屋(角野さん)にもいってくれよ!」と叫んだが、「ラーメン屋にはいいません」と橋田さんは一蹴。会場の笑いを誘った。

 ドラマは、子どもの独立で生きがいを失った夫婦と、居場所を失った3人の若者の交流と再生をテーマに描かれる。舘さんが演じるのは、子どもたちもそれぞれ結婚・独立し、定年を間近に控えた会社役員・長島大悟で、その妻・綾役を浅野温子さん、綾の姉・邦役を泉さんが演じる。そのほか志田未来さん、安田章大さん、紺野まひるさんも出演する。12日スタートで、初回は午後9時からの2時間スペシャル。第2話以降は毎週金曜午後10時~同10時54分に放送。(毎日新聞デジタル)

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