1970~80年代に人気を博した刑事ドラマ「特捜最前線」が、俳優の上川隆也さん主演でリメークされ、ドラマスペシャル「特捜最前線2013~七頭の警察犬」(テレビ朝日系)として今秋に放送されることが17日、明らかになった。地上波で新作が放送されるのは、87年のシリーズ終了後、26年ぶり。オリジナル版のメインライターとして活躍した長坂秀佳さんが原案・脚本を担当、「相棒」シリーズなどの橋本一監督がメガホンを取り、往年の人気刑事ドラマが現代によみがえることになった。
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「特捜最前線」は、二谷英明さん、大滝秀治さん、本郷功次郎さん、藤岡弘、さん、西田敏行さんらが出演し、警視庁・特命捜査課の刑事たちの活躍や人間ドラマを、ときにヘリコプターや爆薬を使った大がかりなアクションを用いながら描き、同局系で1977年~1987年の10年間にわたり、全509話を放送した人気シリーズ。昨年には、CS放送でリメークされた単発ドラマが放送されたが、地上波で新作が放送されるのは今回が初となる。
今作では、オリジナル版で二谷さんが演じたポジションに当たる特捜課のボス、榊田聡一郎(さかきだ・そういちろう)課長を小林稔侍さんが演じ、警察犬とタッグを組む刑事・椚谷評介(くぬぎや・ひょうすけ)役の上川さんをはじめ、笹野高史さん、石黒賢さん、平岳大さん、平山裕介さん、渡部豪太さんが特捜課の個性的な刑事たちとして集結。原沙知絵さん、平山浩行さん、小日向文世さんらも出演する。
オリジナル版の全509話のうち、100話以上を執筆した長坂さんが原案・脚本を担当した今回の作品は、1984年4月に「特捜最前線~7周年記念」の一環として前・後編で放送されて、ともに視聴率20%以上を記録した「七頭の警察犬シリーズ」を基にした。ある新興の麻薬組織の幹部たちが相次いで惨殺され、評介は相棒の警察犬・ブルカーンとともに現場を捜索するが、遺留品から組織を追って姿を消した麻薬捜査官の影が浮かび上がり、特捜課の刑事たちと7頭の警察犬は決死の捜査を開始する……というストーリーになる。
上川さんはこのほど、特捜課のメンバーとともに撮影現場の京都市内で会見。「橋本監督とは今作を『警察物語としてのファンタジーにしよう』と話しています。よくある警察ものとは一線を画すような、どこか懐かしいテーストの“ポリスストーリー”を作れたらと思っています」と意気込みを語り、「『特捜最前線』という看板は掲げているけれど、2013年の今の世相を反映できるといい。すてきなキャストのみなさんと、アクションあり、銃撃戦あり、動物とのふれあいあり、と見どころ満載です。ぜひ楽しみにしていてください」と呼びかけた。
オリジナル版に1度出演経験があるという課長役の小林さんは「あれから何十年かたって、曲がりなりにも一応キャップに座らせてもらった。時がたてば時代背景も違うし、育った人たちも環境も違う。前作とは題名は同じでも、全然違った雰囲気だなと思いますね」としみじみ。石黒さんは「野郎ばっかりの現場で楽しくやらせてもらってます。今回のドラマは鉄砲もばんばん撃ちます。爆破もドカーンといくらしいです。僕らがガキの頃にわくわくしながら見ていた頃の刑事ドラマの雰囲気が再現されるんじゃないかな」と期待していた。(毎日新聞デジタル)
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