アニメ質問状:「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」 卒業まで描くのがスタッフの悲願

(c)2013 佐藤順一・TYA/たまゆら製作委員会
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(c)2013 佐藤順一・TYA/たまゆら製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」です。松竹の田坂秀将プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 広島県の竹原市にある“町並み保存地区”という古い町を舞台の中心に、写真が大好きな女子高校生・沢渡楓や友人、家族、町の人の姿を描いた優しい時間が流れる物語になっています。楓は亡くなった父親のカメラを手に、日常の中で起きる何気ないすてきな出来事を写真として切り取っていきます。そうして撮った写真には幸せの象徴ともいえる光の玉“たまゆら”が写っています。

 今回はテレビアニメ第2期ということで高校2年生になった楓が写真部を作り、一生懸命に頑張っている姿やそれを見守る友人や家族が描かれています。見ていて非常に心が温まる作品になっていますので、ぜひゆっくりとした気持ちになりたいときに見ていただきたいです。

 −−2期が決まった経緯は?

 第1期「たまゆら~hitotose~」では、1年生のときの楓たちを描いてきたのですが、1年生が終われば、2年生があって、3年生があり、卒業がある。ということで、第2期では、2年生を描くことになりました。楓たちを卒業させるまで描きたいというのが、スタッフ一同の悲願でもありますし、何よりも「たまゆら」を応援してくださる皆さまの多大なる後押しをいただいた結果でもありますし、応援していただいた方々へ続きの話をお届けしたいという思いでもあります。

 −−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 オリジナルの作品なので、脚本や絵コンテ、そして出来上がりまで、そのたびに「こんな感じになるのか」という新鮮な感動があります。逆に、すべて一から考えなければならないので、その点は監督を中心にいろいろと試行錯誤をしています。

 また、この作品は、舞台となる町をかなり忠実に描いている作品でもありますし、地元の方々とのやりとりも非常に多く、ある意味手間のかかる作品になっていると思います。オリジナルであることも、実際の町が舞台であることも非常に労力はかかるものではありますが、その分、新しい発見や出会いは多いので、恵まれた作品だなと思います。

 −−今後の見どころを教えてください。

 これから中盤、終盤に差し掛かっていきます。楓や新入部員のかなえ先輩による写真部が今後どんな形になっていくのか、ぜひご注目いただきたいです。また、楓の父親との思い出が今後も描かれていきますし、楓と家族という視点でもお楽しみいただければなあと思います。後半に向けてどんどん盛り上がっていくので、今後のエピソードにもぜひご注目いただきたいです。

 −−ファンへ一言お願いします。

 いつも「たまゆら」を応援していただきありがとうございます。「たまゆら~もあぐれっしぶ~」をぜひ、引き続き楽しんでいただければと思います。本編以外にも、11月2、3日に竹原を中心に広島県で行われる「たまゆらの日」イベントやそのほかのイベント、タイアップなどの展開を企画していきたいと思っています。作品の中で楓たちにはたくさんの出会いがあり、すてきな思い出を作っているように、応援してくださる皆さまやスタッフ、キャスト、舞台の町の方々、「たまゆら」に関わる人たち全員ですてきな思い出作りができるような作品になればよいなあと思っています。ぜひ、今後も「たまゆら」に“ご参加”いただければ幸いです。

 そして、10月30日には、ついに「たまゆら~もあぐれっしぶ~」のブルーレイ&DVD第1巻が発売になります。4月に開催された「たまゆら進級イベント」の映像やピクチャードラマ(静止画に音声を付けたもの)など特典満載の第1巻になっております。楓たちを3年生、そして卒業へと導いてあげるべく、ぜひ引き続きの応援よろしくお願いいたします!

松竹 アニメ調整室 プロデューサー 田坂秀将

写真を見る全 35 枚

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