J.J.エイブラムス監督:最近覚えた日本語は「じぇじぇ!」

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 米映画の人気シリーズ最新作「スター・トレック  イントゥ・ダークネス」のJ.J.エイブラムス監督とエンタープライズ号のクルーを演じたキャストが来日し13日、ライブハウス「nicofarre(ニコファーレ)」(東京都港区)で記者会見を行った。会場の模様は、動画配信サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」でインターネットで生中継された。エイブラムス監督はLEDモニターに流れるネットの反応に「アリガトウゴザイマス!」と日本語で答えるなど上機嫌。90秒間で質問に答えるコーナーでは「最近覚えた日本語は?」と聞かれると、自分の名前とかけてNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の決めぜりふの「じぇじぇ!」と叫び、会場は爆笑の渦に巻き込まれた。

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 会見は2部に分けて行われ、1部ではエイブラムス監督、2部ではキャプテン・カーク役のクリス・パインさん、副長スポック役のザッカリー・クイントさん、科学者・キャロル役のアリス・イブさんが、エンタープライズ号から"転送”されるという演出で登場し、報道陣やユーザーからの質問に答えた。エイブラムス監督が「じぇじぇ!」と叫んだ際は、画面に「JJJJJJ」と文字が並び、あいさつには「アリガトウゴザイマスがかわいい」「WE LOVE YOU JJ!」と文字が飛び交った。文字だらけのモニターに、クイントさんは「どうしてもコメントを見てしまう。これは今実際に書き込んでくれているんですか?」と質問し、ユーザーに向けてキャスト3人で投げキッスを送るなど、生中継を楽しんだ。

 映画についてパインさんは「自分が誇りに思っている作品を持ってここに来られて光栄。もともと作品を見ていたファンではなかったけれど、作品に出てからファンになりました」と語った。クイントさんは「豊かな長い歴史を持ったいろんなインスピレーションを受けている作品に出られることは光栄。いろんな国の人にも会えて素晴らしい贈り物だ」とコメントし、イブさんも「力を一つにして作り上げるのは光栄なこと。6カ月間、心血注いで作った物を分かち合えることは、俳優としてもなかなかない」と映画の完成を喜んだ。

 エイブラムス監督は「素晴らしい脚本、人間性とユーモアがあふれていた。そしてキャストが本当に素晴らしい。カメラを彼らに向けると生命観やユーモアさが出てくる」といい、作品へのプレッシャーについては「常に感じるが、一緒に仕事をしているチームは家族から離れて一生懸命仕事してるので、それが報われなければ」と“チーム愛”を語った。

 映画は、西暦2259年が舞台のSFアクション。エンタープライズ号に乗船していたハリソン司令官(ベネディクト・カンバーバッチさん)が復讐(ふくしゅう)のため突然、世界を危機に陥れる。それに対して若きリーダー、カーク(パインさん)が率いるエンタープライズ号のクルーが立ち向かう……という内容。23日公開で3Dも同時公開。16、17、18日からは「お盆先行公開」も行われる。(毎日新聞デジタル)

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