富野由悠季監督:「あまちゃん」を異例の大絶賛

「あまちゃん」に絶賛を送っている富野由悠季監督
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「あまちゃん」に絶賛を送っている富野由悠季監督

 人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親で“毒舌”で知られる富野由悠季監督がNHK連続テレビ小説「あまちゃん」を絶賛している。富野監督は、書籍「あまちゃんファンブック おら、『あまちゃん』が大好きだ!」(扶桑社)に寄稿し、「(脚本の)宮藤官九郎の構成の組み立て方も巧妙」「この番組がすごいのは、現代の地方と東京の関係性というものをテーマとして据えているということ」などと異例の絶賛の声を送っている。

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 富野監督はさまざまな作品に厳しい意見を持つことでも知られており、「あまちゃん」に対しても「NHKの番組がAKB48をなぞってどうする」と一部、苦言を呈す一方で、「劇の面白さがそのような大人の事情を忘れさせてくれています。このあたりの組み立て方には、さすがテレビドラマの名手の腕の冴えを見ることができます」と制作陣を称賛。また、クリエーターならではの目線で作品の魅力を分析している。

 同書は「あまちゃん」ファンの書き手がその魅力を寄稿した書籍で、「くるみのき!」の青木俊直さんらマンガ家がインターネットに投稿して人気を集めている同作のイラスト“あま絵”が掲載されているほか、評論家の坪内祐三さん、湯浅学さんらが参加している。A5判、全176ページで1470円。

 「あまちゃん」は、岩手県の架空の田舎町・北三陸を舞台に、東京で生まれ育ち、内気で引きこもりがちだった高校2年生のアキ(能年玲奈さん)が海女を目指すことになり、やがて“地元アイドル”として注目され、町おこしのシンボルとして駆り出されるようになる……というストーリー。放送中の東京編は、上京したアキがアイドルを目指して奮闘する姿を描いている。NHK総合で毎週月~土曜午前8時に放送中。(毎日新聞デジタル)

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