アニメ質問状:「ガリレイドンナ」 オリジナルならではの困難 空中戦や人間模様に謎解きも

「ガリレイドンナ」の1シーン(c)ガリレイドンナ製作委員会
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「ガリレイドンナ」の1シーン(c)ガリレイドンナ製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「ガリレイドンナ」です。アニプレックスの阿部愛プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 2061年の近未来を舞台に、ガリレオ・ガリレイの血をひく星月(ほづき)、神月(かづき)、葉月(はづき)の三姉妹と自称“ガリレオマニア”のアンナで、「ガリレオテゾロ」の謎を解き明かしていくストーリーです。足立慎吾さんのキャラクターが、Niθ(ニシー)さんのメカとともに、梅津泰臣監督の手で動き回る、見ていて非常に開放感のある作品になっています。

 −−アニメにするときに心がけたことは?

 三姉妹の“アニメ的理想像”とリアル感のバランスですね。見ていて不快にならない、でもリアルな距離感を描きたい……というような。あと、企画初期に、どこまでを史実で、どこまでをフィクションにするかに関しては、監督の梅津さんとよく話をしました。

 −−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 完全オリジナル作品なのでよりどころにする原作がなく、誰もが自分の「ガリレイドンナ」を描いているんですよね。それを監督の下、一つに、より合わせていく作業が一番難しかったですね。

 大変だったことは、本読みがとても長くて、夕方始めたのに終電も終わってしまい、おなかがすいてばかりいたことでしょうか……。こう書くと(言うと)あんまり大変じゃないような感じがしますけど、思考力が落ちて議論がヘタクソになるんです。

 うれしかったことは……作れている今が一番うれしいですね。オリジナル企画は実現しないことも多いですし。監督とも「楽しいね!」とよく言い合っています。そういって笑っている監督は数日寝ていなかったりしますが、そんな現場なので雰囲気がとてもいいです。

 −−今後の見どころを教えてください。

 姉妹たちは、相手に対して無関心というか仲のよくない間柄なんです。彼女たちの関係性が今後どのように変化していくのか、そしてガリレオテゾロとは何なのか、姉妹たちと一緒に旅に出て楽しんでもらいたいと思います。

 −−ファンへ一言お願いします。

 星月の飛行艇・ガリレオ号での空中戦あり、三姉妹の人間模様あり、謎解きありであっという間の30分です。ぜひ見てください!

 アニプレックス プロデューサー 阿部愛

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