真木よう子:男性役の声優に初挑戦 手塚治虫「ブッダ」劇場版第2弾

(C)2014「手塚治虫のブッダ2」製作委員会
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(C)2014「手塚治虫のブッダ2」製作委員会

 女優の真木よう子さんが、手塚治虫の名作「ブッダ」を劇場版アニメ化する全3部作の第2弾「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ−終わりなき旅−」(小村敏明監督、2014年2月8日公開)に声優として出演することが14日、分かった。真木さんが声を担当するのは、自らの出生問題でシャカ国とその王子の主人公・シッダールタに復讐(ふくしゅう)を誓うコーサラ国の若きルリ王子で、アニメや韓国ドラマなどで声優の経験はあるものの、男性役は初挑戦となる。

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 真木さんは「いつか少年の声の役をやってみたいという願望があった」といい、「待望と言ったらおかしいですけれど、すごくうれしかった」と喜んだ。また「声優の仕事はあまり経験がないので、自信がなかったのですが、大好きな手塚治虫先生の原作ということで挑戦してみたいという気持ちがあって受けさせていただきました」とコメント。役どころについて「自分の母親が奴隷だったということで、彼がしがみついていたものが権力でしかなく、けれども本当は母親への愛情というものを誰にも言えずに、葛藤し続けても逃げ出さずに強く生きるところに魅力を感じました」と話している。

 「ブッダ」は、1972年から約10年にわたって連載された長編マンガで、のちにブッダとなるシャカ国の王子・シッダールタの生涯を描いた。米国で最も権威のあるマンガ賞の一つで「マンガのアカデミー賞」といわれる「アイズナー賞」の最優秀国際作品部門を04年と05年に受賞している。劇場版は3部作構成。その第1弾「手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ! 美しく−」は11年5月に公開された。

 第2弾では、シャカ国の王子として生まれたシッダールタが、王子の地位を捨て冒険の旅に出る……という展開。真木さんが声優を務める大国・コーサラ国のルリ王子は、シャカ国を侵略すべく、動き出す。出自を忘れようとするシッダールタとルリ王子の相反する思いが交錯したとき、彼らに関わる人々と世界が大きく動くことになる。

 声優はシッダールタ役を吉岡秀隆さん、シッダールタの父でシャカ国の王・スッドーダナ王役を能楽師の観世清和さん、シッダールタがかつて愛した女盗賊・ミゲーラ役を水樹奈々さんが務める。また、母と姉をインドの大国・コーサラ国軍に殺され復讐に燃える盗賊・タッタ役を松山ケンイチさん、シッダールタの母・マーヤー天役を吉永小百合さんが演じることも発表されている。(毎日新聞デジタル)

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