注目映画紹介:「仮面ライダー鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」 戦国バトル

「仮面ライダー鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」の一場面 「鎧武&ウィザード」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
1 / 4
「仮面ライダー鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」の一場面 「鎧武&ウィザード」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

 最新作と前作の仮面ライダーが共演する「MOVIE大戦」シリーズ5作目となる「仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」(田崎竜太監督)が14日に公開された。今作は3話構成で描かれ、鎧とフルーツがモチーフの「鎧武」と魔法を使い戦う「ウィザード」が、仮面ライダーたちが“武神”と呼ばれる異世界で、生き残りを懸けた戦いを繰り広げる。タレントのJOYさんがイエヤス役、敦史さんが敵のオーガ役を演じるほか、岩永洋昭さん、加藤慶祐さん、木ノ本嶺浩さん、高橋龍輝さん、山本ひかるさんといった歴代平成ライダーシリーズのキャストも出演。武神化した平成ライダーの姿とともに注目だ。

ウナギノボリ

 ウィザード編「約束の場所」では、ウィザード・操真晴人(白石隼也さん)の中にいるドラゴンを狙う謎のファントム・オーガが出現し、ホープの指輪を強奪。消えたはずのコヨミ(奥中麻琴さん)が現れ……というストーリー。鎧武編「戦極バトルロワイヤル!」では、戦極バトルロワイヤルの開催中、時空の亀裂から謎の怪人が出現。高司舞(志田友美さん)を襲った怪人を追い、鎧武・葛葉紘汰(佐野岳さん)らも時空の亀裂に飛び込む。たどり着いたのは武神ライダーたちが戦う異世界で、邪悪な赤いライダー「武神鎧武」が立ちふさがる……という展開。そして物語は「戦国MOVIE大戦」となり、ウィザードも鎧武たちがいる異世界へとやって来て武神鎧武との戦いに挑む。

 今年の秋に大団円を迎えたばかりのウィザードの安心感と、まだ助走段階である鎧武の躍動感がうまく融合し、小気味よい作品に仕上がっているのはさすが。ウィザードでは仮面ライダービーストやコヨミなどの姿が見られるほか、瞬平の指輪も活躍するなど、後日談としてきれいにまとまっており爽快だ。鎧武から両者が合流する流れも自然で、歴代ライダーの登場人物たちがゲスト出演するという心憎い演出もあり楽しませてくれる。晴人が紘汰に戦う意義を諭すシーンは、見事に“バトンタッチ”を描き、思わずグッとくる。鎧武への変身と同パターンでのレジェンド変身する際の可愛らしさは、ある意味必見かもしれない。14日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

写真を見る全 4 枚

映画 最新記事