俳優の水嶋ヒロさんが9日、東京都内で行われた3年ぶりの映画復帰作「黒執事」(18日公開・大谷健太郎監督)のジャパンプレミアに共演者らと登場。集まった約2000人の観客を前に、共同プロデューサーとして企画から関わった同作について「こういった場で自分の奥底にある本音を語ることは避けてきたんですけど、聞いてください」と切り出し、「僕はこの勝負に勝ちたい!」と熱弁をふるい、観客からの拍手を浴びた。
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水嶋さんは「立ち上げから今日に至るまで2年半。役者としては半年間の役作りと、1カ月間の撮影期間で7カ月間。本当に多くの時間を費やしてきた」としみじみと振り返り、「映画としても、クリエーターとしても、役者としても、今の自分にできる精いっぱいのことを詰め込んできたからこそ、評価されるかどうかの勝負だと思ってる。この勝負に勝ちたいです!」と力を込めた。「(出演の)お断りを何度もしていたけど、断っていた自分がばかなんじゃないかと思う」といい、MCから今年の抱負について聞かれると「皆さん(他のキャスト)は他の作品が決まっていると思いますが、僕はこれしかない。これがヒットすること! 黒執事をよろしくお願いします!」と訴えた。
水嶋さん演じる執事の主人役で初の男装に挑戦した剛力彩芽さんは「水嶋さんの復帰作に参加させていただけてとてもうれしい」と笑顔を見せ、「水嶋さんが引っ張って支えてくださっていた」と感謝している様子。男装について「男性キャストがイケメンぞろいなので、少しでもいいとこどりできるように、じっくり観察させてもらった」と話した。またメイド服でアクションシーンに臨んだ山本美月さんは「原作のファンですが、(水嶋さん演じる)セバスチャンを見て泣いた。自分もそういった衝撃を与えられるのか心配になって泣いてしまった」と明かしていた。ほかに優香さん、丸山智己さん、大野拓朗さん、栗原類さん、伊武雅刀さん、大谷監督、主題歌を歌う英歌手のガブリエル・アプリンさんも登場。アプリンさんは主題歌「Through the ages」を披露した。
「黒執事」は、19世紀の英国を舞台に名門貴族のファントムハイヴ家の少年当主シエルに仕える執事・セバスチャンの活躍を描いた枢(とぼそ)やなさんのマンガが原作。映画は、原作から約130年後を舞台にしたオリジナルストーリーが展開する。
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