ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は9年ぶりに復活した“トラップアクション”ゲームの最新作「影牢~ダークサイド プリンセス~」です。コーエーテクモゲームスのプロデューサー・菊地啓介さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
小芝風花、実写映画「魔女宅」から10年
−−ゲームの内容について教えてください
魔神の娘である主人公が、館にやってくる人間たちをトラップにハメて倒すゲームです。飛び出す床や、転がる岩、タライなどの映画やバラエティーで見たことのあるトラップが主人公の武器となります。トラップをマップ上に仕掛けて、自分をオトリにして敵を誘い込み、ボタンで起動してヒットさせます。バナナの皮で滑らせたあとに、岩を落とすといった、連続してトラップを当てるトラップコンボが楽しいゲームです。
−−セールスポイントは?
トラップと部屋の仕掛けを合わせて130種類以上用意しました。灼熱(しゃくねつ)の鉄板の上で敵を踊らせる「ホットプレート」や、世界で最も残虐といわれている「ファラリスの雄牛」をモチーフにした「ヒートオックス」など、古今東西のあらゆるトラップを用意し、組み合わせる楽しさを追求しました。また、汽車やジェットコースターのような巨大な動くトラップもあり、それらをうまく使うと、より豪快なトラップコンボが組めるようになります。
−−企画のコンセプトは?
「もっと悪をプレーする」をコンセプトとして、残虐・華麗・屈辱の三つのスタイルの倒し方を用意しました。当たると痛いトラップや機能的なトラップ、面白いトラップの各系統を用意して、好きなプレースタイルでコンボを組んでもらえるようにしました。前作の「影牢2 ~ダークイリュージョン~」から9年たっているので操作系の見直しをはじめ、たくさんのアイデアから重要なモノを選別するのに力を入れました。
−−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。
敵のアニメーションを作成するときに役者さんの動きを撮影するモーションキャプチャーという手法を使うのですが、三角木馬が股間を直撃するときに痛がる様子など何度も撮らせていただいたこだわりの逸品です。役者さんは大変な思いをされたと思います。また、敵がトラップにかかった悲鳴を1人につき、何十パターンもとらせていただいたので、声優の方々には相当頑張っていただきました。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
敵を誘い込んでトラップにハメる「してやったり」感は、このゲームでしか味わえない感覚です。みんなでどんなトラップコンボをかけるかで盛り上がったり、ひとりで芸術的なトラップコンボを追求したりと、いろいろな遊び方ができるゲームに仕上げました。ぜひ、公式サイトの動画などで、このゲームの面白さに触れていただき、気に入ったら遊んでいただけるとうれしいです。
コーエーテクモゲームス プロデューサー 菊地啓介
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