声優の坂本真綾さんが28日、東京都内で行われた劇場版アニメ「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」の初日舞台あいさつに登場。坂本さんは、演じた主役・草薙素子の恋愛が描かれるということから、「(台本には)想像できない素子の表情が書いてあって、どうやってやるのか考えるのが嫌になって一度やめました」と演技の苦労を語った。
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「攻殻機動隊」は、近未来の電脳化社会を舞台に架空の公安組織を描いた士郎正宗さんのマンガ。劇場版アニメは「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年公開)、「イノセンス」(2004年公開)、テレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(02年放送)などが製作されており、最新作「ARISE」は4部作で、今回は第3部となる。
坂本さんは恋人・ホセ役の鈴木達央さんについて「素子の相手は相当な男。鈴木さんは最初からフェロモン120%で来た」と、その色気のある声を絶賛し、「私が照れたら見ている人はもっと恥ずかしい。思い切ってフェロモンを楽しみました」と語って会場を盛り上げた。一方、鈴木さんは「どこまでやったら素子が寄り添ってくれるかな、と思って(フェロモンを)出すだけ出して、音響監督に指示を仰いだら『ちょっとフェロモンが多いんじゃないか?』と言われた」と収録を振り返った。
舞台あいさつには、脚本・シリーズ構成を担当した作家の冲方丁(うぶかた・とう)さんも登場。冲方さんは「監督に『攻殻機動隊でやったことがないこと』と言われて、企画会議にリストを作って行ったら、ラブストーリーと言われて何も使えなくなった」と苦笑し、「今回は発見させていただきました。(攻殻機動隊で)恋愛を描くと、さらにSFになる。おかげさまで死ぬかと思った。今までで最もつらかった」と、生みの苦しみを明かしていた。
映画は2週間限定で全国公開中。7月11日まで。シリーズ完結の第4部「攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone」は、9月6日公開予定。
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