話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回はオリジナルロボットアニメ「白銀の意思 アルジェヴォルン」です。中山信宏プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
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−−作品の概要と魅力は?
遠未来の世界でのお話です。何度か大きな戦争があったために、文明や科学技術が最盛期よりは衰退した世界です。
以下ストーリーですが、長い歴史と豊富な資源を持つアランダス連合王国は、中枢を担う者たちの腐敗によって国力を減じていた。一方、拡大政策によって広大な領土を得ながら、 隣国の資源を大いに欲していたインゲルミア諸国統合体は、民衆の圧政からの解放をうたい、アランダスに宣戦を布告。
建国以来、アランダスを守り続けてきた不抜の城塞、グレート・ウォールを挟み、長きにわたる戦争が続いている。この状況下で、独立第8部隊に所属する主人公のトキムネが、新型のトレイルクリーガー(この世界の人型兵器)のアルジェヴォルンと、その機体の関係者であるジェイミーと出会い、戦争の日々を戦いながら過ごしていく形になります。
魅力としては、戦いが基本地上戦のみですので、重厚なトレイルクリーガー同士の戦いやその中でのアルジェヴォルンの戦い方の異質性が感じられると思います。
また、主人公のトキムネやジェイミーをはじめとして、多数のキャラクターが出てきますので、戦いの中でのキャラクターたちの関係性や、どのように成長していくのかなどを楽しんでいただければと思います。
−−作品のテーマは?
戦争が当たり前となっている世界ですので、改めて戦争とは? 戦いとは?といった部分には踏み込みません。
大前提として戦争がある世界の中で、トキムネやジェイミーたち、ほかのキャラクターたちが何を考えるのか、何を成し遂げるのかといった部分を描いていきます。
ある意味王道である“戦争”と“ロボット”という要素を、正面からとらえて今の視聴者に提示していけたらと思います。
−−作品にかかわる上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
オリジナルものということで、何を骨子にしてお話を作るのか、また、その中である意味テンプレートである“戦争”と“ロボット”という題材をどう取り扱っていくのかというのは、現在も試行錯誤しながら進んでいる感じです。それはシナリオ作業だけでなく、設定の起こしや作画、音響作業などそのすべてに影響するものだなぁと改めて感じています。
打ち合わせをしていても「この展開ってあれの……」とか「これはあのシーンの……」といったように、必ず先達のロボットものの作品群の壁に当たることが多く、やはり先輩は偉大だなぁと(笑い)。
−−今後の見どころを教えてください。
物語が始まったばかりですので、これから徐々にお話が進んできますが、戦争が日常の世界でのトキムネやジェイミーたちが与えられた役割をどうこなしていくのか、ぶつかった壁をどうやって乗り越えていくのかなど、彼らの視点に立ってみると楽しんでいただけると思います。
あとは、実作業としてはとても大変な、“CGロボットの地上戦”を頑張ってやっていきますので、そこも楽しんでみていただければと思います。
−−ファンへ一言お願いします。
よい意味で作品ジャンルの王道であるロボットものという部分を恐れず、またそこに少しでも何か引っかかる部分を残せるよう頑張って進んでいきますので、まずは作品を見ていただければと思います。よろしくお願いします。
プロデューサー 中山信宏
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