劇場版アニメ「攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone」(工藤進監督)の初日舞台あいさつが6日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)で行われ、同アニメの企画、制作を行っている「Production I.G」の石川光久社長の手紙が読み上げられ、2015年に新劇場版が公開されることが発表された。発表されると集まった観客からは拍手が起こった。舞台あいさつには声優の坂本真綾さんらキャストが登場した。
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新劇場版の公開は、5日にニコニコ生放送で中継された「ARISE border:4」の前夜祭や、この日行われた初回上映の舞台あいさつで触れられていたが、石川社長の手紙は、午後に行われた舞台あいさつで初めて公表された。石川社長は手紙で「士郎正宗さんのマンガ『攻殻機動隊』が誕生して25年、この世界を表現した劇場版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(押井守監督、1995年公開)から20年、この歴史に続く『攻殻機動隊 新劇場版』に挑戦することをここで発表します」と宣言した。詳細については今後発表される予定。
主人公・草薙素子を演じた坂本さんは、今回が最終話となる「ARISE」シリーズについて「自分がどのように素子を演じられるか不安だった」と心境を明かし、「完璧なものは美しいと思うけど、いかに完璧になっていったのかを知ると愛情もわくものです。だから、私はさらに(完璧な女性というイメージの)素子に愛情を持てました」と振り返った。最終話のキーマンとなるエマ役の茅野愛衣さん、ブリンダジュニア役の小野賢章さん、総監督の黄瀬和哉さん、工藤監督、シリーズ構成と脚本を手がけた作家の冲方丁(うぶかた・とう)さんも登場した。
「攻殻機動隊」は、近未来の電脳化社会を舞台に架空の公安組織を描いた士郎さんのマンガ。劇場版アニメは「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」、「イノセンス」(2004年公開)、テレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(02年放送)などが製作されており、最新作の「ARISE」は4部作。最終話は、デモ活動が激化する街で発生した無差別発砲事件の謎を追う素子たちが、事件の裏に“ブリキの少女”・エマと“カカシの男”・ブリンダジュニアというゴーストが関わっていると知る……という展開が描かれる。19日まで公開。
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