内田真礼:「世間がポエムに優しい世界になるように!」 人気声優が2枚目のシングルリリース

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 今年4月にシングル「創傷イノセンス」でソロデビューした人気声優の内田真礼(うちだ・まあや)さんが、2枚目のシングル「ギミー!レボリューション」を22日にリリースした。バンド「UNISON SQUARE GARDEN」の田淵智也さんが作曲を担当し、内田さんの持つ明るく屈託のないキャラクターが前面に押し出された楽曲に仕上がっている。新曲について内田さんに聞いた。

ウナギノボリ

 −−「ギミーレボリューション」は、内田さんご自身も出演している放送中のアニメ「俺、ツインテールになります。」のオープニングテーマとしても好評ですね。デビューシングル「創傷イノセンス」はワイルドなロックでしたが、今回はポップで可愛い感じですが。

 「創傷イノセンス」のときは、ソロ活動でいろんな色を出していきたいと言っていて、2曲目はどんな色になるのか楽しみにしていたのですが、前作とは180度といってもいいくらい変わった曲になって、私の世界が広がりました。

 −−曲のところどころで歌詞とは別にせりふや掛け声が入っていますが、これは役のイメージですか?

 いえ、こういう女の子がいたらいいなというイメージです。曲中に「ヤッター!」とか「ワーイ!」とか声が入るのですが、こういう言葉は普段の生活では思っても口に出すことってあまりないと思います。特に大人になったら。でも、マンガやアニメの2次元だったらそれもアリで、つまり3次元の世界に現れた2.5次元の女の子みたいなイメージですね。

 私も何か気になったとき「ぬぬっ!」とか言っちゃいます(笑い)。母親がそういう人で、その影響下で育ったので。会話にそういう言葉があったら、相手も自然と笑顔になれて楽しいと思うんです。内田真礼の中にあるそういう一面も見てもらえたらいいなと思いますし、単純に楽しい気持ちになってもらえたらうれしいです。

 −−作曲は、UNISON SQUARE GARDENの田淵さんが担当しています。実際にお会いしてレコーディングしたそうですね。

 UNISON SQUARE GARDENさんの「オリオンをなぞる」(2011年)という曲が好きでカラオケでよく歌っていたので、田淵さんの曲に決まったとき「えっ! あの田淵さんですか?」ってビックリしました。最初はシャイな方かと思ったのですが、とても優しくて楽しいお兄さんでした。先ほど話した「ワーイ!」と声を発するところとかは、田淵さんが高い声を出してお手本をやってくださって、その姿がとても可愛くて。あれを見たら、みんな田淵さんのことが好きになると思いますね。現場ではいろいろなアイデアを提案してくださって、常に話をしながら進めていったので、一緒に作らせていただいた感がすごくありました。

 −−かたやカップリング曲の「アイマイ☆シェイキーハート」は、ブラス(金管楽器)の入った明るいロックナンバーです。

 ロックだけど爽やかな感じで、あまのじゃくな女の子のうまくいかないなーっていう心情がよく表れています。「ギミー!レボリューション」とは違った可愛さがありますね。やりたいことができなかったり、うまくいかなかったり、願いがかなわないとか物事が成功しないのって、すべて青春だからこそだと思うんです。歌詞の主人公は、好きな人がいるけれど、なかなかうまくいかずにくすぶっていて。その感じが、個人的にすごく気に入っています。高校生なら、聴いて自分もそうだなーってリアルに思ってもらえるだろうし、大人ならこういうのが青春だったよねーって感じてもらえると思います。

 −−内田さんも、学生時代にうまくいかないことがありましたか?

 うまくいかないことだらけでしたよ。自分の中のハードルが高すぎて、でもできないと悔しくて。そのできない悔しさで、中学・高校の6年間を乗り越えてきたようなものです(笑い)。何に対してかは明確ではなかったけれど、とにかくずっと1位でいたくて、誰にも負けたくなくて。そのまま変わることなく大人になって、今もずっと青春時代の思いの中にいる感じがあります。中学・高校時代は何がしたかったのか、何に負けたくなかったのか分からなかったけれど、そんな中でやっと見つけたのが声優というお仕事です。だから、このお仕事では誰にも負けないぞ!という気持ちでいます。その気持ちは、40代になっても50代になっても持ち続けていたいですね!

 −−最後に、タイトル曲「ギミー!レボリューション」の歌詞に出てくる女の子は、自分がオンリーワンの存在になるために、自分の中に革命を起こそうと頑張っているわけですが、内田さんが起こしたい革命を教えてください。

 う~ん……。「ポエムに優しい世界にするための革命」(笑い)。

 −−ポエムですか!?

 やっぱり、そういう反応ですよね……(苦笑い)。私はポエムを書くことが好きなのですが、話すと今みたいに失笑されてしまうことが多くて。だから、ポエムを失笑されない世界になったらいいなと。

 ものを書くことが好きで、中学生のときは演劇部で台本を書いていました。今も、寝る前に日記感覚でポエムを書いて、雨の日は特に創作意欲が湧きます! ……ポエムっていいと思うんですけどね。心の内をさらけ出すわけですから、みんなも書くようになれば、きっといい世界になると思うんです。だから、国民一人一日1ポエムの義務化! これって革命ですよね!

 <プロフィル>

 うちだ まあや 12月27日生まれ、東京都出身。日本ナレーション演技研究所在籍中に声優デビュー。「中二病でも恋がしたい!」の小鳥遊六花役)や「アオハライド」の吉岡双葉役など、数多くの主役を演じて人気声優となる。現在は「俺、ツインテールになります。」のトゥアール役、「ガールフレンド(仮)」の見吉奈央役などに出演。2012年にはテレビドラマ「非公認戦隊アキバレンジャー」の葉加瀬博世役で女優デビューしたほか、THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLSをはじめ多くのキャラクターソングに携わり、2014年4月にシングル「創傷イノセンス」でソロデビュー。

 *……11月1日に大阪、2日に名古屋、8日に東京で、内田真礼2ndシングル発売記念イベント「Maaya Party! Vol.2」を開催。2015年3月8日に横浜アリーナ(横浜市港北区)で開催される「P’sLIVE!02 ~LOVE&P’s~」に出演する。

 (インタビュー・文・撮影:榑林史章)

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