渡部篤郎:ストイックな役者道語る 「翳りゆく夏」で主演

連続ドラマW「翳りゆく夏」で主演を務める渡部篤郎さん
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連続ドラマW「翳りゆく夏」で主演を務める渡部篤郎さん

 俳優の渡部篤郎さんが主演を務める連続ドラマ「翳(かげ)りゆく夏」(WOWOW)が18日にスタートする。数々の映画やドラマで存在感のある演技を見せている渡部さんだが、「演技はよく分からない。どんどん難しいな、と思うようになる」と語るように、演技を探求する姿はストイックそのもの。そんな渡部さんに同ドラマに懸ける思いを聞いた。

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 ドラマは「第49回江戸川乱歩賞」を受賞した作家・赤井三尋さんの小説(講談社文庫)が原作。元敏腕新聞記者(渡部さん)が、20年前に起きた新生児誘拐事件の真相を追う姿が描かれる。時任三郎さん、菅田将暉さん、岩松了さん、滝藤賢一さんらも出演する。

 渡部さんは、撮影前に気をつけていることを「台本を読んでイメージすることが大事。プロデューサーや監督と話をして、すり合わせる作業も大事になる。ただ(話し合いは)10分くらいですよ。せっかちなので……」と笑顔で話す。“せっかち”になるのは「経験から、撮影が早く終わった方がモチベーションが持つんです。ただ、人によってペースもあるので、急がせはしないけれど」という思いがあるからだ。

 渡部さんは“ベテラン”ではあるが「演技はよく分からない。若いうちは分かった気になったりするけど。どんどん難しいな、と思うようになる」とも語る。現場では「いつも、やばい!と思ってやっている。いつも、遅れていると思うと、頑張れる」と自分を追い詰めることもあるようだが、ストイックに演技を探求しながら「いつもナチュラルな気持ちで現場に行って、いろいろなものを感じるようにしている。何も考えず、自然にできているときが楽しい」と撮影を楽しんでいる様子だ。

 今回のドラマについては「人間の悲しみが描かれている」といい、「撮影を成功させることしか考えていない。やり切るしかない」と熱い思いを語る渡部さん。「翳りゆく夏」でも、その存在感のある演技が注目を集めそうだ。

 ドラマは、WOWOWプライムで18日から毎週日曜午後10時に放送。全5話で第1話は無料放送。

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