松重豊:52歳声優デビューに感無量 「ずっと憧れてきた」

劇場版アニメ「百日紅~Miss HOKUSAI~」のジャパンプレミアに登場した松重豊さん
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劇場版アニメ「百日紅~Miss HOKUSAI~」のジャパンプレミアに登場した松重豊さん

 俳優の松重豊さんと女優の杏さんが28日、東京・日本橋で行われた劇場版アニメ「百日紅~Miss HOKUSAI~」(原恵一監督、5月9日公開) のジャパンプレミアに登場。今作でアニメ声優に初挑戦した松重さんは「この年まで声優という仕事にずっと憧れてきた。52歳でやっとデビューできました」と感無量の様子だった。

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 浮世絵師の葛飾北斎を演じた松重さんは「ビッグネームの役を、しかも声でやらせていただいて、プレッシャーもあった」と告白。また、主人公の浮世絵師・お栄を演じた杏さんとは3度目の父娘役で、「杏さんとは何度も親子役をやってきましたが、今回は“変態親子”で面白かったです」と明かして笑いを誘っていた。

 「百日紅~Miss HOKUSAI~」は、杉浦日向子さんのマンガ「百日紅(さるすべり)」が原作。映画「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原監督が手がけ、江戸の四季を通して、葛飾北斎の娘で浮世絵師のお栄を主人公に、北斎や仲間たちとのにぎやかな日々を描いた。

 主演の杏さんは「大好きな杉浦先生の作品のアニメ化に参加できてうれしいです。光栄です」とかみ締めるようにコメント。自身が声を担当したお栄という女性については「江戸時代に、クリエーティブなことをして、女性として独り立ちもして、生計も立てて、希有(けう)で唯一無二の存在。共感よりも憧れとか尊敬の方が大きい」と語っていた。

 ジャパンプレミアには池田善次郎役の濱田岳さん、お猶役の子役・清水詩音さん、原監督も登場。また、同作品がフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に正式招待されたことも発表された。

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