アニメ質問状:「ダンまち」 話題の「例のひも」ブレークの予感は?

アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に登場するヘスティア (c)大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち製作委員会
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アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に登場するヘスティア (c)大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「例のひも」が話題で、「ダンまち」の愛称で知られる「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」です。ワーナー エンターテイメント ジャパンの中山信宏プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 ──作品の概要と魅力は?

 さまざまな神々が地上に舞い降り、人々とともに暮らす世界。迷宮都市オラリオ──「ダンジョン」と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年ベル・クラネルは一人の小さな「神様」ヘスティアに出会います。

 どの「ファミリア」にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。物語は、少年・ベルが歩み、女神・ヘスティアが記す、──「眷族の物語(ファミリア・ミィス)」──です。

 この内容をしっかりと描いた、ボーイミーツガール&王道少年もののファンタジー作品というところです。アクションあり、心温まるエピソードあり、ラブコメありと盛りだくさんの内容でお送りしています。

 ──アニメにするときに心がけたことは?

 主人公であるベル君を「応援してあげたくなる」キャラとして描くことでしょうか。心配になるくらいまっすぐな気持ちで前に進んでいくベル君をしっかり描くことで、見ていただく方にも一緒に応援してもらえるようにお話を組み立ています。また本当に魅力的なキャラが多いので、それぞれしっかりとスポットが当たるよう気を付けています。

 ──ヘスティアが人気です。制作時に予感はありましたか?

 “ロリ巨乳”という、もうキャッチーすぎるキャラクターでしたので、彼女は元気でかわいらしく、でも女神らしい清楚(せいそ)な部分も押さえつつということで、しっかりと描こうという話はしていました。そこを山川吉樹監督、キャラデザ担当の木本茂樹さんがしっかりと拾い上げてくださって本当に魅力的なキャラクターになったと思います。そういった意味では、ちゃんと狙ってはいたのですが、ここまで視聴者に受け入れられるとは思っていませんでした(笑い)。

 ──ヘスティアが身につけている「例のひも」というワードが、ネットの検索ワードの上位に入るなどニュースでも取り上げられていますね。ブレークの予感は?

 ひもがあそこまで取り上げられるとは思いませんでした。確かにできあがった映像を見返してみれば、ひもがとても効果的に使われているのですが、単純にビジュアル的な意味だけであったなら、今までのキービジュアルや設定の公開時点で盛り上がるはずです。これが本編が放送されてからの盛り上がりなので、これはもうアニメスタッフの映像化時のこだわりのおかげだと思います。

 ──作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 制作は順調に進んでいて、そういった意味でいろいろな部分にこだわれているのはとてもうれしいことです。作画、アフレコ、ダビング、V編集といったすべての工程でそれぞれのセクションのスタッフがとてもこだわって作っています。山川監督をはじめとした現場スタッフはもちろんですが、キャスト陣も、また音楽の井内啓二さんも毎回アフレコダビングに立ち会ってくださって、話数に合った追加楽曲を作成してくださってもいます。本当にスタッフに支えられて制作されている作品だと思います。

 ──今後の見どころを教えてください。

 4話から新キャラクターのリリが登場して、彼女のエピソードが進みます。リリとベル君の関係のお話は、ある意味とても「ベル君らしい」描かれ方をします。ご覧になっていただく皆さんにはもしかしたら、ちょっとツラいシーンもあるかもしれませんが、その先にある展開のためにどうしても必要なことだったので、スタッフもあえて正面から映像化しています。その部分をぜひ確かめてみていただきたいです。そして、その次のエピソードはベル君と彼のあこがれのアイズのお話になりますので、こちらもお楽しみに。

 ──ファンへ一言お願いします。

 放送開始早々にヘスティアの人気が出て本当にうれしかったです。もちろんキャラクターの人気が出るのはうれしいことなのですが、それと合わせてぜひ物語も楽しんでいただければと思います。個人的には絵コンテの段階で感動して泣きそうになったシーンが多数ある作品なので、見ていただく方にもそういった気持ちを共有していただけるとうれしいです。これからも応援よろしくお願いいたします。

 (もちろん自分の担当作品ということで、多数のサービスシーンもご用意しておりますのでお楽しみに!!)

 アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」プロデューサー 中山信宏

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