家入レオ:尾崎豊が伝説のライブを行った憧れの地・日比谷野音で全国ツアー開幕

日比谷野外音楽堂で全国ツアーをスタートさせた家入レオさん Photo by 田中聖太郎
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日比谷野外音楽堂で全国ツアーをスタートさせた家入レオさん Photo by 田中聖太郎

 家入レオさんの全国ツアー「家入レオ4thワンマンTour~20 twenty~」が4日、日比谷野外大音楽堂(東京都千代田区)でスタートした。アルバム「20」に収録の楽曲を中心に、「サブリナ」や「Shine」「純情」などの人気ナンバー全22曲を熱唱した家入さん。同会場は、尾崎豊さんが伝説のライブを行った場所ということから、「13歳のときに尾崎豊さんの『15の夜』を聴いて、音楽の道を志して以来、ずっとここ(日比谷野音)で歌いたいと思っていた」と思い入れたっぷりに語った。20歳になって初めてのツアー初日は、初の野外でしかも憧れの会場と、家入さんにとって忘れられない思い出深いものになった。

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 家入さんがステージに登場すると、会場には割れんばかりの歓声が響き、客席はブルーのペンライトの光で埋まった。観客は両手を挙げジャンプして、手を左右に振ったりと、終始大盛り上がり。家入さんも、ステージを動き回りながら、「みなさんの声を聴かせてください」や「ジャンプ! ジャンプ!」と声を掛けて観客を促し、場内は一体になった。会場を見渡しながら終始、「気持ちいい」「楽しい」とうれしそうな表情を見せていた家入さん。MCでは「天気どうかなあと思って、毎日天気予報を見ながら、晴れろと祈っていました。どうですか、こんなにいいお天気になりました。ずっと雨女といわれていたけれど、“気象神社”のお守りをいただいたので、晴れ女になりました!」と笑いを交えて晴れたことをうれしそうに話した。ゴールデンウイークの体験談では失敗談を披露したものの、観客の笑い声が足りず「そこはもっと笑ってもらえるところだったんだけどなあー」と返し、さらなる笑いを誘った。

 見どころとなったのは、キャロル・キングのカバー。「いくつになっても、大切なものを落とさないように走っていきたい。20代最初のツアーということで、10代の初心を刻んでおきたい」と、デビュー前と同じ弾き語りのスタイルで歌ったもの。当時よく歌っていたという「I feel the Earth move」を、アコギのボディをたたいてカウントを取って弾き語りし、ストレートな歌声を聴かせた。

 また、家入さんのルーツである尾崎さんについて、MCでは「尾崎さんがライブしたときは、ライトが3段になっていて。(尾崎さんは)気持ちがたかぶって、そこから飛び降りたんですよ。だから私も尾崎さんみたいにやりたいと思ったんですけど、それはスタッフから全力で止められました(笑い)」と語った。そんな思い入れのある会場であると同時に、ツアー初日というプレッシャー、20歳になって最初のツアーというファンの期待感などさまざまなものを背負って立ったステージ。しかし、家入さんは全く気負うことなく、リラックスした雰囲気でステージを展開。柔らかい表情と等身大のMC、爽やかな笑顔が印象に残るライブとなった。ツアーは全15公演で2万人を動員予定。

 (取材・文/榑林史章)

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