アニメ質問状:「放課後のプレアデス」 キャラの関係性が変化 ダイナミックな宇宙の映像に注目

「放課後のプレアデス」の一場面(c)GAINAX/放課後のプレアデス製作委員会
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「放課後のプレアデス」の一場面(c)GAINAX/放課後のプレアデス製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は富士重工業の自動車ブランド「スバル」と「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られるアニメ制作会社「ガイナックス」のコラボ作「放課後のプレアデス」です。ワーナー エンターテイメント ジャパンの岡田昭彦プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

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 --作品の概要と魅力は?

 星が大好きな中学生・すばるは、ある日の放課後、宇宙からやって来たプレアデス星人と遭遇します。地球の惑星軌道上で遭難した宇宙移民船を直すため、地球人の中から“エンジンのカケラ”を集める協力者を呼び集めたプレアデス星人。可哀そうな宇宙人を助けようと、未熟さゆえの無限の可能性の力を武器に、カケラ集めに飛び回るすばるたち5人の物語です。

 徐々に変化していく登場キャラクター達の関係性とそれぞれのキャラクターの成長はもちろん、随所に入っているSF、宇宙要素もぜひ見ていただきたい部分の一つです。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 それぞれのキャラクター、特にすばるに共感を感じてもらえるようにすることでしょうか。単純に可愛いだけではなく、どこかしら未完成なところのあるすばるたち5人が、物語を通じて少しずつ成長していく姿を応援していただければと、議論を重ねながら制作しています。

 また、あくまで映像作品として楽しんでいただくことが重要ではありますが、もちろんスバルさんの要素もいろいろと取り入れさせていただいております。作品を楽しんでいただいて、そこから普段車に興味のない方にもスバルさんの車に興味を持っていただくきっかけ作りができればと思っております。

 分かりやすいところで言うと、町中で登場する車はもちろんスバルさんの車ですし、今回、(2011年に短編アニメとして公開された)YouTube版当時からスバルさんの車も大分モデルチェンジされていましたので、そいういったところも反映させていただきました。スバルファンの方はコラボ要素を探してみるのも楽しいと思います。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 今回、宇宙的な要素が数多く出てくるところで、(プラネタリウムなどの映像を制作する)ヴェイサエンターテイメントさんや5話の土星の環では国立天文台さんなど、多くの方々に考証を入れていただいています。

 大変だとは思うのですが、作画、美術、撮影、3Dなど多くの方のご協力で、毎回驚くほどのダイナミックな映像ができてきていますので、ぜひ注目してみていただきたいですね。

 --今後の見どころを教えてください。

 6話と7話はシリーズ構成上重要なエピソードになります。それ以降お話の流れが少し変わってきますので、登場キャラクター同士の関係性の変化と、その中で悩みながらも進んでいくすばるの姿をぜひ一緒に応援していただければと思います。

 --ファンへ一言お願いします。

 テレビシリーズもこの後はだんだんとYouTube版では描かれていなかった物語に入っていきます。5人は果たして元の世界に戻れるのか? 宇宙船は戻るのか? YouTube版からご覧いただいている方も、テレビ版からご覧いただいている方も、最後までどうぞ注目していただければと思います。応援、よろしくお願いいたします。

テレビアニメ「放課後のプレアデス」プロデューサー 岡田昭彦

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