三浦貴大:戦争映画に疑問も出演の理由「悲しみを伝えられる」

映画「おかあさんの木」の完成披露会見に登場した三浦貴大さん
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映画「おかあさんの木」の完成披露会見に登場した三浦貴大さん

 俳優の三浦貴大さんが28日、東京都内で行われた映画「おかあさんの木」の完成披露会見に登場。主人公・ミツの次男で出征する二郎を演じた三浦さんは「戦争の悲惨さ、悲しさってどこにあるのかを考えたときに、待っている人たちの悲しみを描いている作品は少ない。戦争は悲しい、繰り返してはいけないと説教するわけではなく、悲しみをしっかり描いて伝えられる作品、やりがいのある作品だと思った」と語った。

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 三浦さんは同映画への出演を決めた時期について「この作品に入る前くらいから、戦争映画の意味というか、戦争をかっこよく、英雄がいると描くのはどうなのかなと(考えていた)。時代劇もある意味、戦争で、人を殺していて、それをかっこよく描くのはどうなのかなと考えていた時期だった」と振り返った。

 「おかあさんの木」は、45年前に発表された大川悦生さん原作の作品で、戦後70年企画として「解夏」(2004年)などの磯村一路監督により映画化された。太平洋戦争のために7人の息子が次々に兵隊に取られ、そのたびに桐(きり)の木を植えて息子たちの無事を願う母親の姿を描く。主人公・ミツを鈴木京香さんが演じる。会見には三浦さん、鈴木さん、磯村監督と、ミツの息子を演じた子役や俳優が勢ぞろいした。

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