ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム:テーマは社会やテクノロジー 国立新美術館に平成以降の130作品

国立新美術館(東京都港区)で開催される企画展「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」
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国立新美術館(東京都港区)で開催される企画展「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」

 日本のマンガ、アニメ、ゲームとの企画展「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」の内覧会が23日、国立新美術館(東京都港区)で開かれた。1989年から現在までの25年間の約130作品を、社会やテクノロジー、ネット、コミュニケーションなど八つのテーマで紹介する企画展で、アニメの映像や設定資料、マンガの原画などを展示。一部のゲームはプレーでき、25年間のマンガ、アニメ、ゲームと社会、テクノロジーとの関係を概観できる。24日から8月31日まで。

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 89年からの作品に焦点を当てたのは、昭和から平成に変わった年で、手塚治虫が亡くなり、ゲームボーイが発売されるなど転換期だったからだという。企画を担当した同館の室屋泰三さんは、取り上げた作品について「ジャンルの垣根を越えて総合的に展示するとどうなるか?と考えた。網羅的に25年間のすべての作品を展示するつもりはありません。八つのテーマに沿って作品を集めた」と説明している。

 「第1章 現代のヒーロー&ヒロイン」では「名探偵コナン」「美少女戦士セーラームーン」「七つの大罪」「キルラキル」などのヒーロー、ヒロインを紹介。「第2章 テクノロジーが描く『リアリティー』-作品世界と視覚表現」では「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「電脳コイル」などテクノロジーがテーマとなっている作品を取り上げている。「第3章 ネット社会が生み出したもの」では、「ひぐらしのなく頃に」「ほしのこえ」「メカクシティアクターズ」など“ネット時代”以降の人気作を紹介している。

 ほかにも「コミュニケーション」をテーマに「モンスターハンター」シリーズ、「キャラクター」をテーマに「けいおん!」「艦隊これくしょん-艦これ-」、「『日常』と『非日常』」をテーマに「らき☆すた」「あずまんが大王」、「作り手の『手業』」をテーマにアニメーターの板野一郎さんによるスピーディーな戦闘シーンの表現を指す“板野サーカス”などを取り上げている。

 開館時間は午前10時~午後6時(金曜は午後8時まで)で、休館は毎週火曜。当日券は一般1000円、大学生500円。9月19日~11月23日には兵庫県立美術館(神戸市中央区)でも開催される。

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