俳優の三浦春馬さん主演で前後編に分けて公開される実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(樋口真嗣監督)の完成報告会見がこのほど、長崎県の端島(通称、軍艦島)で行われ、主要スタッフ、キャストが登場。軍艦島は昨年5月、映画がクランクインした“始まりの地”で、主人公エレンを演じている三浦さんは「戻ってこられて、とても幸せな気分でいっぱいです」と語ると、「映像はもちろんのこと、音も含めて大迫力の作品となりました。自分たちが公開を楽しみにできる作品に仕上がりました。早く見ていただきたいです。ぜひ楽しみにしていてください」と仕上がりに自信を見せた。
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またハンジ役の石原さとみさんは「クランクインする時、軍艦島に向かう船の中で、不安とプレッシャーに押し潰されそうになっていましたが、今こうして無事に完成して、ここで会見をできることにホッとしていますし、とてもうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔。さらに「スピンオフも含めて1年近くハンジという役と向き合ってきたので、本当に勉強して、研究しました。出来上がった作品を見て、ハンジと付き合えてよかったと感じることができました」と充実感をにじませた。
そのほか会見には、ミカサ役の水原希子さんやアルミン役の本郷奏多さん、樋口監督も登場。樋口監督は「軍艦島はただの廃虚ではなく、ある日、突然人がいなくなってそのまま放置されている場所で、まさに『進撃の巨人』の世界観にフィットした“悲しくて美しい場所”です」と軍艦島への思いを明かし、「本当に無理を言ってお願いして撮影させてもらった場所なので、こうしてここで会見できてとてもうれしいです」と喜びを語った。
またこの日は、サプライズでマンガ原作者・諫山創さんからのコメントも紹介。映画の前後編をすでに鑑賞したという諫山さんの「映画化は、原作を再現することではなく、面白い作品を作ることが目的であるべきだと思っています。そしてそれはこの映画で達成されたのではないかと思っています」との賛辞に、樋口監督は「ジーンとしちゃいました!」とうれしそうに語っていた。
「進撃の巨人」は、諫山さんが月刊マンガ誌「別冊少年マガジン」(講談社)で連載中の人気マンガが原作。圧倒的な力を持つ最大約50メートルの巨人たちに人類が絶望的な戦いを挑む……という内容で、2013年にはテレビアニメも放送されて人気を博した。実写映画前編は8月1日、後編は9月19日に公開予定。
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