西内まりや:役作りで髪を30センチばっさり「新しい自分が見えた」

映画「レインツリーの国」で映画初出演を果たした西内まりやさん
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映画「レインツリーの国」で映画初出演を果たした西内まりやさん

 モデルや歌手、女優など幅広く活躍する西内まりやさんが、有川浩さんの小説を映画化した「レインツリーの国」(三宅喜重監督、11月21日公開)で映画初出演を果たした。西内さんは今作で高校生のときの事故で感音性難聴を患い、それからずっと自分の殻に閉じこもっているという難役を演じた。西内さんに、髪をばっさり切って役に挑んだ心境や普段美容や健康で気を使っていることなどを聞いた。

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 映画は、「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さんが主演。主人公の向坂(さきさか)伸行(玉森さん)が、高校時代に好きだった本をネット検索する中で“レインツリーの国”というブログを見つけ、管理人のひとみ(西内さん)とメールでつながったことで次第に彼女に引かれていく……というラブストーリー。

 今作で西内さんは、話の流れの中で髪を切るシーンがあり、撮影に入る前に30センチばっさり切った。昨年はそのショートヘアが話題を呼んだが、「(髪を切って)開放感はむちゃくちゃありました。新しい自分が見えた」と笑顔で語る。「撮影に入る前に髪を切ったのが大きかったです。(役を演じる)スイッチのようなものが入った」といい、自分の殻を破る役どころに「(自身の)人見知りな性格とか、自分の弱いところをどんどん出せるようになりました。いかに人間的な自分でいられるか、キレイに見られたいというより、自分を出すようにしました」と晴れやかな表情で話す。

 映画やドラマに出演、モデル、歌手など幅広く活躍する西内さん。自分の性格を自己分析すると「いろんなことに興味を持って追求しますね。興味を持つことが多くて、向上心というかどんどん自分を高めていきたい性格です」といい、短所は「逆にやりたいことが多すぎていろんなことに手がつかなくなる」と好奇心が旺盛だ。

 今後、モデル、歌手、女優の仕事のバランスはどうとっていきたいのかと尋ねると「それは自分で決められるのではなく、周囲に身を任せて、自分に来たものはなるべくやっていきたいです。やることによってすごく得るものは大きくて、いろんなジャンルをやらせてもらっているからこそ視野が広がるし、今、自分が満足がいく表現ができなくても吸収できることがすごく多い」と目を輝かせる。

 さまざまな活動で多忙な西内さんだが、健康や美容などで気を使っていることは? 「撮影などでスケジュールがどんどん詰まってくると運動する時間がなくなって、体重が増えてしまいますし、ストレスが一番よくないなと思うので、なるべく健康を保つために、オフの時間を大切にするようにしてます」といい、自分がリラックスする時間を過ごすことと、「しっかりとした睡眠だけは確保するように心がけています。少なくとも3時間は寝ないと脳が動かなくなっちゃう」と短時間でも質のいい睡眠を心がけている。

 スタイルも抜群の西内さん。今年おすすめの秋冬ファッションを聞くと、「カーキの色合わせはすごくはやっていますし、ロングジャケット、ロングコートとかロング丈のものもすごく出回っていて、私も大好きなので、それらを取り入れると今年らしいんじゃないでしょうか」とメッセージを送った。

 次回は、映画「レインツリーの国」での玉森さんとの共演エピソードや撮影秘話、女優の仕事などについて聞く。

 <プロフィル>

 1993年12月24日生まれ、福岡県出身。2007年、「ニコラ」(新潮社)の専属モデルとして活動を開始。10年から「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務める。「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(08年、クリス・ワイツ監督)で日本語吹き替えを担当。「ONE PIECE FILM Z」(12年、長峯達也監督)では声優を担当し、「レインツリーの国」で映画初出演。ドラマは「正義の味方」(08年)に出演後、「スイッチガール!!」(11年)で初主演。「山田くんと7人の魔女」(13年)で主演、今年、「ホテルコンシェルジュ」でプライム帯で初主演を務める。14年には「LOVE EVOLUTION」で歌手デビュー。その年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。今年5月にリリースした3枚目のシングルでは作詞・作曲に挑戦するなど多方面で活躍する。

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