モデルの知花くららさんが、女優の井上真央さんが主演するNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の最終回(12月13日放送)に、日本の女子教育の先駆者といわれる津田梅子役で出演することが11日、明らかになった。知花さんがドラマに出演するのは今回が初めて。同作で本格的な女優デビューを飾る知花さんは「私の新たな一歩を温かく見守っていただければうれしいです」と前向きに語っている。
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知花さんが演じる津田梅子は、明治4(1871)年に6歳で米国に渡り、現地で教育を受けた後、11年後に帰国。華族女学校の英語教師などを務めると、明治33(1900)年に女子教育のために女子英学塾(現・津田塾大学)を設立した。「花燃ゆ」の最終回は、主人公・美和(井上さん)と楫取素彦(大沢たかおさん)が鹿鳴館でダンスする姿が描かれることも話題だが、知花さんも美しいドレス姿で舞踏会に華を添えるという。
知花さんは「今年から少しずつ演技の勉強はしていましたが、実際に現場で演じてみて、心の動きを顔の表情や体で表現することが、こんなにも繊細で難しいことなのかと痛感し、表現の幅を広げていかないといけないと思いました」と自身の演技を反省。一方で、役を演じるにあたり、「津田塾大学の資料室で文献を調べたり、まずはなるべく梅子の人生や生き方を知ることから始めた」と研究熱心な一面を明かすと、「彼女の『日本女性の地位を向上させるために教育が必要』という熱い思いにしびれました。一つの時代を築いた女性ということで、個人的にも尊敬しています。大河ドラマということで、出演者の皆さまも本当に華やかな方々ばかりで、この場にいられることがとても幸せでした」とうれしそうに撮影を振り返った。
NHKの土屋勝裕チーフプロデューサーは「鹿鳴館の舞踏会の場面に、艶やかな華を咲かせる津田梅子役として、知花くららさんがふさわしいと思いオファーしました」と起用理由を説明。さらに「津田梅子は、アメリカで学び日本の女子教育を切り開いた女性ですが、世界のトップで活躍されている知花さんは外国人と対等に渡り合った津田梅子役に、まさにぴったりの方。聡明さと気品を感じさせてくれる知花くららさんの、美しいドレス姿は見逃せません」と視聴者にメッセージを送っている。
「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰(伊勢谷友介さん)の妹・文が主役のオリジナル作品。文は長州藩の尊王攘夷派の中心人物・久坂玄瑞(東出昌大さん)と結婚し、久坂が死去した後は、群馬県初の県令(県知事)の楫取素彦と再婚した人物。文は美和と名を改めている。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。
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