家入レオ・大原櫻子:レーベルイベントで初の共演 月9主題歌「君がくれた夏」を夢のデュエット

月9ドラマ「恋仲」の主題歌「君がくれた夏」をデュエットした家入レオさんと大原櫻子さん
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月9ドラマ「恋仲」の主題歌「君がくれた夏」をデュエットした家入レオさんと大原櫻子さん

シンガー・ソングライターの家入レオさんと大原櫻子さんが13日、Zepp Tokyo(東京都江東区)で「ビクターロック祭り 番外編 Ichigo Ichie Join 2 家入レオ×大原櫻子」を開催。今をときめく2人の共演を一目見ようと、3000人のファンが詰めかけた。

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大歓声の中、トップバッターとして登場した大原さんは、ハイヒールにミニスカートというガーリーなファッションで、肩からはアコースティックギターをさげていた。曲によって、手の動きに合わせて膝をクッと折り曲げるキュートな仕草を見せ、ときには腕をぐるぐる回してキメてみせる。ハンドマイクでステージを走り回ったり、客席にマイクを向けて観客にも歌ってもらうなど、会場が一体となって彼女のステージを楽しんだ。

楽曲は、1枚目のアルバム「HAPPY」のオープニングナンバー「Over The Rainbow」をはじめ、コロプラ「白猫プロジェクト」CMソングとして、テレビで放送されおなじみの「真夏の太陽」、映画の劇中のバンド「MUSH&Co.」としてリリースした「明日も」や「頑張ったっていいんじゃない」など、人気のナンバーを次々と披露。今の時期にぴったりの「オレンジのハッピーハロウィン」ではコール&レスポンスで楽しむ。大原さんが小さな声で歌えば観客も小さな声で歌い、大きな声で歌えば大きく、といった具合で、その様子に大原さんはゴキゲンで「ハッピーお台場!」と替え歌にして歌っていた。

MCでは「尊敬する家入レオさんとのツーマンライブということで、心がルンルンです」と、今日に向けての思いを語った大原さん。「デビュー前にZepp Diver Cityでのライブを見に行ったことがあって。(レーベルの)会社で初めてお会いしたときのことも忘れません。某音楽番組でコラボしたのは、見てもらえましたか? 楽屋が一緒だったんだけど、憧れの人だから緊張してしゃべれなくて。シーンとしていたら、家入さんが急に私の曲『明日も』を携帯から流して、話すきっかけをくれたんです。本当に温かい方で、人柄も大好きになりました!」と2人のエピソードを披露した。

家入レオさんは、黒を基調にしたスリムなスタイルのファッションで登場。ソリッドなロックナンバー「純情」で始まり、ミディアムバラードの「Silly」では、切ない歌声を聴かせ、アルバム「20」の収録曲「lost in the dream」ではワイルドなロックでファンを魅了した。目をキラキラさせながら、ステージを左右に走り回り、「勇気のしるし」ではタオルを回してジャンプして盛り上がる。

大原さんが出演したドラマ「恋仲」主題歌の「君がくれた夏」を歌う際には「櫻子ちゃんとはいろんな縁があって。レーベルメートだし、『恋仲』というドラマでは櫻子ちゃんが出演されていて、その主題歌を私が担当して。そうしてできたのが『君がくれた夏』という曲で」と説明。夏の曲だが、「もう秋なんだけど、夏を振り返りながら聴いてくれたらうれしい」と紹介してから歌った。また人気曲「サブリナ」では、叫ぶところを「ビクター!」「櫻子!」「レオ!」と、さまざまな掛け声に変えて、コール&レスポンスを繰り広げ、「おまえら全部出し切れー!」と声を上げた。

MCでは、うれしそうにいつもよりテンション高めでトークを繰り広げた家入さん。バンドのメンバーに話を振って盛り上げたり、彼女のライブを初めて見るというお客さんに向けても語りかけ、「私がこんなふうにしゃべっている感じ、意外でしょ! よく言われるんですよ、家に冷蔵庫が置いてなさそうとか、アイスしか食べなさそうとか。ぜんぜん人間感あるんですよ。タクシー止めるとき、目で止めるって本当ですかって聞かれたこともあって。いえいえ、ちゃんと手を上げて止めてますから!」と自虐ネタで笑いを取っていた。

アンコールでは、お互いのオリジナルTシャツを着て、うれしそうに手を取り合いながら登場した2人。実は2人ともとても緊張していたそうで、「普段は緊張しないんだけれど、今日は憧れのレオちゃんとだから、何日も前から緊張したー」と大原さん。「私も緊張して『サブリナ』のとき、つまずいちゃって」と家入さん。本編を無事終えたことで安心したのか、本音がついぽろり。最後は家入さんの「櫻子ちゃんの歌う『君がくれた夏』を聴きたくないですか」と導き、夢のデュエットが実現。まず家入さんが歌い始め、Bメロを大原さんが歌いつなぎ、サビでは2人で向かい合って見つめ合う。ときにはハーモニーを奏で、一緒に身振り手振りを加えながら力いっぱい歌い切ると、2人はピョンピョン跳ねながら抱き合って喜んだ。「同世代、これからも頑張っていきましょう!」(家入さん)とエールを送り合い、2人で台に乗ってファンの声援に応えた。

家入さんと大原さんは20歳と19歳の同世代ということで共感し合い、相思相愛という雰囲気の2人。近いからこそ共演する機会は少なく、この日はとても貴重なステージになった。仲のよさそうな2人の様子に、ファンも終始笑顔を絶やさず、ハッピーオーラ満載の一夜となった。

大原さんは翌日14日から全国ツアー「大原櫻子 2nd TOUR 2015 AUTUMN~秋櫻タルトを召し上がれっ☆~」をスタートさせ、11月4日に「映画ちびまる子ちゃん」の挿入歌「キミを忘れないよ」をシングルとしてリリースする。

家入レオさんは、11月18日に今年行ったツアーの模様を収録したライブDVD&ブルーレイディスク「20~4th Live Tour~」をリリース。2016年2月2日にZepp Diver City、2月4日にZepp Nagoya、2月5日にZepp Nambaでツアー「家入レオ LIVE at Zepp 2016~two colours~」を開催する。

(取材・文/榑林史章)

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