ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが、時効から40年目を迎える昭和最大のミステリー「三億円事件」をテーマにした舞台「約束〜真説三億円事件〜」にジャーナリスト役で特別出演し、女優の次女鳥越さやかさんと親子共演を果たすことが分かった。
ウナギノボリ
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舞台は、1968年12月10日午前9時30分。雨が降りしきる中、東京・府中刑務所沿いの路上に白煙が立ち込めた。東芝府中工場職員のボーナスとなる3億円を積んだ現金輸送車が、白バイ警官を装った一人の男によって乗り去られた。日本犯罪史上に名を残す、世に言う「三億円事件」が発生した。刑事たちは、一人の少年を容疑者とにらみ、時効間際まで追い続けた……というストーリー。事件を追ってきたジャーナリストの取材と捜査資料を元に、これまでメディアでは、語れなかった真相をフィクションとした脚本化したドキュメンタリー色の強い作品となっている。
中心となり事件を追った捜査一課の警視、平塚八兵衛を演じる工藤俊作さんが演出。捜査一課長の近藤刑事を積圭祐さん、事件の鍵を握る車椅子の女性、咲坂真理子を鎌野紗惠子さん、事件の重要参考人とされた少年・関戸聡を泊帝さん、捜査一課の山崎刑事を田村幸士さんが演じる。鳥越さんはで11、13、15日に出演。12、14日はジャーナリストの山路徹さんがダブルキャストで演じる。また、さやかさんは真理子の姉でバーアンダルシアのオーナー、藤本勝也の愛人・咲坂麗子を演じ、舞台上で歌声も披露する。
鳥越さんは「内ゲバや誘拐殺人など、陰鬱な事件が多かった昭和において、誰も傷つけずに実行された三億円事件は、〝爽快な事件″として記憶に残っている。一方で多くの遺留品もあったため、すぐに犯人は逮捕されると思ったが、結局、迷宮入りとなってしまった。しかし、長期間にわたる私たちの取材では、捜査本部も重要参考人として注目する、ある人物へとたどり着いていた。今回の舞台でも描かれているその人物の正体とは……。私がこの舞台に出演することになったのも、何かの因縁であろうと感慨深く思っている」とコメントしている。
舞台は、東京都中野区のテアトルBONBONで、11日午後7時、12〜14日は午後2時と7時、15日午後1時開演。当日4500円(11、15日は完売)。鳥越さんと山路さんによるトークショーも各回行われる。
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