俳優の小栗旬さんが、2016年公開の映画「ミュージアム」に主演し、猟奇殺人鬼に妻子を狙われる刑事役を演じることが25日、明らかになった。巴亮介さんの同名サイコスリラーマンガを映画「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が実写化する作品で、小栗さんは「マンガを読みきった時、本当に嫌な気持ちになりました。しかし、昨今このような理解し難い事件が起こり、遠い現実ではない気がします。何故、これを今突きつけるのか、どのように届けるべきなのか、初めて参加させてもらう大友監督のもと、共に探せたらと思っています」と意気込みを語っている。
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「ミュージアム」は、カエルのマスクをかぶって残虐な殺人を行う犯人・カエル男と、妻子をターゲットにされた刑事・沢村久志の攻防を描いたサイコスリラーマンガ。残された手がかりから犯人を追い詰める沢村だったが、実はそれはカエル男によって仕組まれた罠だった……というストーリー。「週刊ヤングマガジン」(講談社)で13年7月から14年1月まで連載され、コミックスは全3巻が発売されている。
大友監督は「こんなに得体の知れない怖さを感じるマンガは初めて読みました。今まで蓄積してきたものが、一瞬にして台無しにされてしまう。現代社会に巣食う、誰もが共有するそんな漠とした不安を、原作はヒリヒリ、ジリジリとあぶり出しています」と感想を語り、「同時代性あふれるこの素材をどう料理するのか。最も仕事をしてみたかった俳優の1人、小栗旬君と共に、大きく深く呼吸をしながら取り組みたいと思います」とコメントしている。
また、原作者の巴さんは「自分が描いたモノが映画になるなんて夢のようで、さらには大好きで何度も見ている『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督がメガホンを握ってくださり、その上、僕が学生時代からドラマや映画の第一線を走り続けている、日本を代表する俳優の小栗旬さんが主演してくださるなんて信じられない話です。今から完成がとても楽しみでわくわくしています」と期待を寄せている。
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