竹野内豊:“日本のベニス”富山・内川に飛び込み「寒かった」

名古屋市内で行われた主演映画「人生の約束」の会見に出席した竹野内豊さん
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名古屋市内で行われた主演映画「人生の約束」の会見に出席した竹野内豊さん

 俳優の竹野内豊さんが17日、名古屋市内で行われた主演映画「人生の約束」(石橋冠監督、2016年1月9日公開)の会見に出席。今年3月下旬から行われた撮影で「日本のベニス」とも言われる富山県射水(いみず)市新湊地区の内川に飛び込んだことを振り返り、「本当に寒かったですね。痛い感じでした」と苦笑い。ドラマ「池中玄太80キロ」シリーズなど石橋監督が手がけたドラマを「子供のころから見ていた」といい、「石橋監督の今の時代へのエールが直球で伝わる。理屈じゃなくて真っすぐ心が届く。そういう作品になった」と自信を見せた。

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 「人生の約束」は、360年の歴史がある同地区の「新湊曳山(ひきやま)まつり」を題材にしており、実際に曳山(山車)を引いた竹野内さんは「曳山に手を触れた瞬間に感じるものがすごくあった。時の重み、人の心の重みを感じることができた」と感慨深げ。同地区で「日本の古き良き時代、本来の日本のよさ」を感じたといい、「(人々が)すごくフレンドリーで、居心地がよかったですね」と振り返って、笑顔を見せた。

 また今回の役どころを「会社の拡大のことだけを考える偏った人。いやなやつだなと思った」と表現。役作りについて「誰にでもいろんな人格が存在すると思う。(自分にも)いい部分もあれば、いやな部分もあって、それを理性で抑えている。自分の中に潜んでいる一部を表現できたらいいかなと思った」と話した。会見には石橋監督も出席した。

 映画は、「池中玄太80キロ」シリーズ、「松本清張 点と線」など、さまざまなテレビドラマの名作を手がけた石橋監督の映画デビュー作。「新湊曳山まつり」を舞台に、竹野内さん演じるすべてを失ったIT関連企業のCEO・中原祐馬の再生を描く。祐馬に敵対心を抱きながら徐々に打ち解けていく新湊の漁師役で江口洋介さんが出演。西田敏行さんやビートたけしさんも出演する。 

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