NHK:2回目のコミケ出展で“薄い本”パワーアップ 人気コスプレーヤーの御伽ねこむも登場

多数の来場者でにぎわう「コミックマーケット89」のNHKのブース
1 / 10
多数の来場者でにぎわう「コミックマーケット89」のNHKのブース

 NHKが、東京ビッグサイト(東京都江東区)で29日に開幕した日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)89」の企業ブースに出展した。NHKがコミケに出展するのは昨年冬のコミケ87に続き2回目で、2016年の大河ドラマ「真田丸」などをPRするのが狙い。昨冬、話題になった同人誌風の“薄い本”の新作も配布しており、担当者は「薄い本はマンガを増やすなどより“らしい”内容を目指しました。ネタとして皆さんで楽しんで、話題にしていただければ」と新作の出来に自信を見せている。教育バラエティー番組「Rの法則」に出演する「R’s」のメンバーやコスプレーヤーの御伽ねこむさんが“薄い本”を手渡ししており、午前10時の開場と同時に来場者が押し寄せていた。

ウナギノボリ

 また、担当者は今回の出展について「普段はNHKを見ない人にも、コミケと親和性の高いコンテンツもあることを知っていただきたく出展した」と話している。

 NHKのブースでは、ニュース番組「NHKニュースウオッチ9」の気象コーナーのキャラクター・春ちゃんのパネルや「Rの法則」のキャラクターのイラストを展示しているほか、アニメやマンガ好きとして知られる同局の松岡忠幸アナウンサーやイラストレーターの岸田メルさんによるトークショーも開催。「真田丸」コーナーでは、主人公・真田信繁に扮(ふん)したコスプレのスタッフの姿も見られ、同局の番組制作などを行うNHKエンタープライズも物販ブースに出展している。

 今回の“薄い本”は、テレビアニメ化されたゲーム「SHUFFLE!」などを手がけた西又葵さんが表紙を描いており、NHK総合、Eテレ、BS1、BSプレミアムの4チャンネルが擬人化されたイラストとなっている。「忍たま乱太郎」の初公開となる設定画や仲村はるさんの描きおろしマンガ「NHK探検レポート」、声優を務める豊崎愛生さんやイラストレーターの白身魚さんのイラストなどが掲載。各日、それぞれ約3000部の配布を予定している。

 コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。ブースには、同人誌を販売する一般ブースと商業作品を扱う企業ブースがあり、企業ブースは、95年夏から導入され、96年冬から本格的にスタートした。企業ブースは出版社やアニメ会社、ゲームメーカーの出展が大半だったが、近年はホンダやグーグル、マイクロソフトなどさまざまな“無縁企業”が出展している。 

写真を見る全 10 枚

アニメ 最新記事