2014年3月に終了したテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」に登場したボーイズユニット「Over The Rainbow」を主人公にした劇場版アニメ「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(菱田正和監督)が9日に公開される。13年4月~14年3月に放送された「プリティーリズム・レインボーライブ」は、現在放送中の「プリパラ」の前身となったアニメで、神浜コウジ、速水ヒロ、仁科カヅキの3人によるユニット「Over The Rainbow」はサブキャラクターとして登場したが、熱い支持を受けて劇場版が製作された。4年に1度開催される「プリズムキングカップ」に向けて奮闘する姿を描いている。
ウナギノボリ
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華々しくデビューした神浜コウジ(声・柿原徹也さん)、速水ヒロ(声・前野智昭さん)、仁科カヅキ(声・増田俊樹さん)によるユニット「Over The Rainbow」。プリズム界の頂点に上り詰めた彼らを目指し、エーデルローズに続々と新入生が入学してくるが、突然、「シュワルツローズ」という対抗勢力が現れ苦境に立たされる。さらに“天才作詞・作曲家”としてユニットを支えてきたコウジに米国から映画音楽制作のオファーが舞い込む中、4年ごとに開かれる「プリズムキングカップ」に向けて練習を重ねるヒロたちだったが……というストーリー。
アイドルを扱った劇場版アニメは数あれど、まさかサブキャラクターとして登場したユニットが主役のスピンオフとは、その人気の高さはまさに推して知るべしだ。しかも基本は女児向けアニメだが、複雑な背景や展開で驚かせるという珍しくも衝撃的な手法は劇場版でも健在で、Over The Rainbowの3人がさまざまな試練や困難を乗り越えていく姿には、思わず胸が熱くなる。特に作品の要となるであろうプリズムショーの数々は素晴らしく、とくに冒頭のOver The Rainbowによるプリズムショーは初見の人ならずとも圧倒されるはずだ。登場キャラクターが思春期の男の子になるなど趣が少し変わっているが、根幹をなすものは継承されているので、シリーズファンも戸惑うことなく世界観に入っていける。新キャラ7人によるエンディング曲ほか完成度が高く、バラエティー豊富な楽曲の数々が物語を彩る。9日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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