石橋冠監督:79歳の映画デビューに感無量 盟友・西田敏行らが祝福

映画「人生の約束」の初日舞台あいさつで石橋冠監督(中央)を囲んだキャストの(左から)高橋ひかるさん、西田敏行さん、竹野内豊さん、江口洋介さん、優香さん
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映画「人生の約束」の初日舞台あいさつで石橋冠監督(中央)を囲んだキャストの(左から)高橋ひかるさん、西田敏行さん、竹野内豊さん、江口洋介さん、優香さん

 「池中玄太80キロ」などで知られるテレビドラマ界の巨匠・石橋冠監督(79)が9日、東京都内で行われた映画デビュー作「人生の約束」の公開初日舞台あいさつに主演の竹野内豊さん、西田敏行さんらキャストともに出席。石橋監督は「新人の石橋です。ずっとテレビをやってきて、映画をいつか撮りたいと思っていて、なんとか実現したのがこの作品。僕にとっての“人生の約束”でもあったような気がしています」と感無量。「池中~」以来の盟友でもある西田敏行さんらから花束と祝福の言葉を贈られると「照れくさくて死にそう」と頭をかいた。

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 初日を迎えた感想を「すごく気分が落ち着いていて。この1年くらい関わってきた映画がこうやってみなさんの前に映される。幸せだなあと思っています」と笑顔。西田さんは「本当に素晴らしい作品をありがとうございました」と語る一方、長年の付き合いで「深い話とかお互い照れちゃう」と笑いながらも、「映画作品もかなりポテンシャルの高い監督だなと思いました。まあ新人だからね(笑い)、これからもまた撮って。いい作品を2年に一度くらいの感じで撮り続けていってくれたら、ちょっとは世の中に残る監督になるんじゃないの(笑い)?」と盟友の映画監督デビューを祝福した。

 この日は、主人公の竹野内豊さん、江口洋介さん、優香さん、高橋ひかるさんも出席。竹野内さんは「あるインタビューで監督が『僕は映画を見て映画に憧れてこの世界に入ってきた。気がつけばテレビの世界に入っていたんですが、ずっと映画の夢を持ち続けて今日に至りました』とおっしゃっていた。おそらく、本当は映画を撮りたいんだけど、自分が選んだテレビの世界でひたすら仁義を貫いて、やっと今日、監督の夢が実現した。そういう心意気で映画を作った方の作品に出られたのは一生の宝」としみじみ語り、「日本全国の人たちの心に、監督の情熱がまっすぐ届いたらうれしく思います」と期待を寄せた。

 「人生の約束」は、「冬物語」「池中玄太80キロ」などで知られるテレビドラマ界の巨匠・石橋監督の映画デビュー作。富山県・射水市の「新湊曳山まつり」を舞台に、すべてを失った男の再生を描く人間ドラマで、同地に赴く主人公のIT関連企業CEO・中原祐馬を竹野内さんが演じている。

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