ドラゴンクエスト:今夏「3」がアリーナショーに 日本初オリジナル企画に堀井雄二も「早く見たい!」

今夏に開催されるアリーナショー「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」のキービジュアル
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今夏に開催されるアリーナショー「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」のキービジュアル

 30周年を迎える人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズを題材としたアリーナショー「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」が今夏に開催されることが20日、分かった。同日、東京都内で行われた制作発表会で明らかにされた。日本で初めて制作されるオリジナル企画の大規模アリーナショーで、1988年に発売され、社会現象になるほどの大ヒットを記録した第3作「ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…」のストーリーをベースにした観客参加型のライブエンターテインメントとなる。

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 演出を数々のテーマパークショーやB’zのドームツアーなどを手がけてきた金谷かほりさん、ステージデザインをロンドン五輪開幕式やマドンナさん、レディー・ガガさんのライブを手がけたレイ・ウィンクラーさんが担当するなど、国内外のトップクリエーターが参加する。主人公の勇者役と商人のトルネコ役はオーディションで決定することも発表され、ショーには、シリーズ第10作「10」までの人気キャラクターに加え、全国の高校の強豪マーチングバンドやキッズダンサーたちも登場するという。

 制作発表会には「ドラゴンクエスト」の“生みの親”の堀井雄二さんも出席し、プロモーションビデオが公開された。堀井さんは「話を聞いた時は『どうなるんだろう』と思ったけれど、プロモーションビデオを見て、早く見たくなった。すごい面白そうで、すごく期待しています」と笑顔を見せた。

 また「『3』は思い出深い作品ですね。『1』の時は次のこと何も考えていなかったんですよ。でもきれいに物語がつながって、社会現象にもなってうれしかった」と「3」発売当時を振り返ると、「皆さんが『勇者は自分だ』と思っているので、勇者役は皆さんが感情移入できるような好人物がいい。『こういう人になりたい』って思える人物を期待しています。あといろいろな呪文を、見にきた人たちが叫ぶような参加型になることを期待しています」と思いを明かした。

 日本テレビの依田謙一プロデューサーは、公演について「テーマパークがそのまま飛び出してきたかのような、移動型遊園地のような、演劇の要素ありライブの要素ありのライブエンターテインメントの『幕の内弁当』。観客自身が主人公になるようなショーで、テーマは『勇者は、あなただ。』です」とコメント。演出の金谷さんは「『オー・マイ・ゴッド!』となるような、見たことがないショーになる」と自信を見せた。7月22日~8月31日まで、さいたまスーパーアリーナ、マリンメッセ福岡、日本ガイシホール、大阪城ホール、横浜アリーナの全国5カ所で行われ、約40万人の動員を予定している。

 「ドラゴンクエスト」シリーズは、ゲームクリエーターの堀井さんが制作、「ドラゴンボール」などを生み出したマンガ家の鳥山明さんがキャラクターデザインを手掛け、作曲家のすぎやまこういちさんが音楽を担当している人気RPGで、「ドラクエ」の愛称で親しまれている。1980年代後半には、ソフトを購入するために会社や学校を休み、販売店の前に長蛇の列を作るなどの社会現象となった。

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