水木しげるさん:お別れの会に関係者続々 松下奈緒、向井理、野沢雅子ら

鬼太郎などのキャラクターに囲まれ、水木しげるさんの遺影が飾られた祭壇
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鬼太郎などのキャラクターに囲まれ、水木しげるさんの遺影が飾られた祭壇

 昨年11月30日に多臓器不全のため93歳で亡くなったマンガ家の水木しげる(本名・武良茂=むら・しげる)さんのお別れの会が31日、青山葬儀所(東京都港区)で営まれ、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」で主人公・鬼太郎役を務めた声優の野沢雅子さん、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ゲゲゲの女房」に出演した女優の松下奈緒さん、俳優の向井理さんら生前に親交のあった関係者ら800人が続々と参列した。

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 会場の祭壇は、水木さんの遺影と鬼太郎や悪魔くんなどのキャラクターのパネルを白い花の輪で囲んだデザインで、菊やゆりなど2000本以上の花で飾られた。作家の京極夏彦さんが水木さんの短編マンガ「丸い輪の世界」をイメージして、「丸い輪の向こうに水木さんと、水木さんの作品のキャラクターたちがいる」という形でデザインしたという。

 遺影は「屁(へ)のような人生 水木しげる生誕88年記念出版」(角川書店)の口絵写真用に撮影されたという水木さんがほほ笑む写真で、祭壇には「大満院釋導茂(だいまんいんしゃくどうも)」と法名が書かれた位牌(いはい)のほか、祭壇横には「妖怪ポスト」も飾られた。会場には、京極さんが選曲した鬼太郎や悪魔くん、「ゲゲゲの女房」などに関する楽曲がBGMとして流された。

 水木さんは1922(大正11)年3月8日生まれで、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争で激戦地であるラバウルに出征、爆撃を受け左腕を失う。戦後は紙芝居の画家、貸本マンガ家を経て、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの人気マンガを生み出した。2010年には水木さんの妻・武良布枝さんの自伝小説「ゲゲゲの女房」がNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)になり、人気を博した。

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