WOWOWは毎週土曜に「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。2月20日午後1時からWOWOWプライムで放送される「ノンフィクションW 日本映画を変える銃弾 納富貴久男・ガンエフェクト30年の挑戦」の番組プロデューサーを務めるWOWOW制作部プロデューサーの曽山睦子さんに、番組の魅力を聞いた。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
日本映画の中での銃器の取り扱いを一手に引き受け、あたかも実弾が飛んでいるかのような演出をする特殊効果「ガンエフェクト」。30年のキャリアを持ちながら、今もトップランナーとして走り続ける納富貴久男さんが、3月公開の話題作「セーラー服と機関銃-卒業-」で新たな技術を確立させた。その現場に密着することで、一つの道を究め、一発の銃弾で日本映画に革新を起こしてきた男の生きざまを伝えます。
国内で製作されるほとんどのアクション映画のエンドロールで、その名を目にする納富貴久男さん。北野武監督をはじめ、名だたる監督たちからのオファーのみならず、ハリウッド映画界も注目する日本のガンエフェクト技術とは・・・・・・。日本映画において、ガンアクションの歴史を築き上げ、一発の銃弾で監督や出演者の思いを表現してきた知られざる特殊効果の世界から、映画の奥深さを感じてもらえればと思いました。
銃社会ではない日本で、銃器に関する特殊効果を30年間担ってきた思いとは……。こんなすごい技術が、日本のアクション映画を支えてきたのだということだけではなく、その銃弾を通して死生観をいかに表現するか、そのためにコンマ1秒の世界にこだわり続ける真摯(しんし)な姿を伝えられればと思いました。
画面に映る激しい銃撃戦の演出とは裏腹に、納富さんは常に淡々と作業を進め、とても物静かな方です。常に冷静であることが、繊細な演出をするためには必要なのだと理解しつつも、心の奥底に秘められている情熱や思いを、どうすれば視聴者の方々に感じていただけるか……ディレクターは大変苦労していました。
「セーラー服と機関銃」といって思い浮かべるのは、やはりクライマックスのガンアクションではないでしょうか。80年代と今とを比べて、何がどのように進化したのか、その裏には10年に及ぶ技術革新に費やした時間がありました。時に挫折感を味わいながらも前へ前へと進んできた納富さんの仕事へのあくなき情熱を感じていただくことで、ご覧いただいた方の明日への活力につながればとも思っています。
この番組をご覧いただくと、ガンアクションが登場する映画の見方が変わるかもしれません。どのように変わるか……? それは見た人一人一人できっと違いますが……。
WOWOW 制作部 プロデューサー 曽山睦子
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