「第39回日本アカデミー賞」の授賞式が4日、東京都内で開かれ、最優秀主演女優賞は映画「百円の恋」(武正晴監督)に主演した安藤サクラさんが初受賞した。名前を読み上げられた安藤さんは両手で口元を押さえ、壇上に立っても「えっ、驚いてます。びっくりしてなんか、じわじわ心臓が出てきちゃいそうな感じなんですけど……」と驚きを隠せない様子だった。
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映画は、故・松田優作さんの出身地である山口県の周南映画祭で、2012年に新設された脚本賞「松田優作賞」の第1回グランプリに輝いた足立紳さんの脚本を、映画「イン・ザ・ヒーロー」(2014年)の武監督が映像化。32歳の一子(安藤さん)が、働き始めた100円ショップで中年ボクサー狩野(新井浩文さん)と知り合ったことで、自分もボクシングをやりたいと思うようになり……という物語。安藤さんが短期間で“肉体改造”に挑んだことも話題となった。
安藤さんは「『百円の恋』は数館から始まって口コミでたくさんの上映していただける映画館が増えて、国内、海外含めて舞台あいさつして、いろんな場所に行かせていただいた」と説明。
本当に見てくださった皆さんのお陰ですし、こうやってじわじわとたくさんエネルギーがつながっていってこんなところに来られる。そういう映画に出会えたことに、とにかくうれしいなって思います」と感謝し、「やった!」と喜んだ。
「百円の恋」は、足立さんが脚本賞を受賞。足立さんの名前が呼ばれると、テーブルは大騒ぎ。安藤さんや新井さんらは総立ちで抱き合って大喜びで、足立さんは「テーブルで新井さんが絶対にないからって言ってたんですけど、1ミリくらい期待していたので、本当にうれしい。素晴らしい映画にしていただいたので、受賞できたと思う」と喜びを語った。
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