沖縄出身のミュージシャン、GACKTさんが主演する沖縄を舞台にした映画「カーラヌカン」(浜野安宏監督、2017年公開予定)のヒロインの最終オーディションが23日、沖縄県で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」で開催され、ファイナリスト7人の中から、東京都世田谷区出身の木村涼香(すずか)さん(18)が選ばれた。名前を呼ばれると、木村さんは顔を押さえながらしばらく絶句。涙ぐみながら「感謝したい人がたくさんいるので、これから映画を通してたくさんの人に見ていただけたら」と声を絞り出して喜びを語った。
ウナギノボリ
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映画は、沖縄の大自然を舞台にした“川の神”の純愛物語。タイトルの「カーラヌカン」は沖縄の言葉で“川の神”を意味する。仕事にも女性にも自信がある容姿端麗で世界を舞台に活躍する写真家の大山光(GACKTさん)は、沖縄・八重山諸島の自然をバックに、美少女・石垣真海の写真集を撮影していたが、真海は突如消えてしまう。それから4年間、大山は、消えた真海を探し続けるというストーリー。
主演女優のオーディションには、総勢約700人の応募があり、浜野監督らがフレッシュな島の少女の美しさ、自然に愛される少女をイメージして選考し、ファイナリスト7人に絞られた。この日の公開オーディションでは、候補者が自ら真海をイメージした衣装を選び、ステージ上を歩いて、好きな人に呼びかけられて髪をかき上げて振り返るシーンを演じた。
木村さんは、シンプルなグレーのTシャツとダメージデニムのショートパンツ姿で演技し、4歳から15年間行ってきたという新体操を生かした柔軟なI字バランスを披露して、スタイルの良さと野生美をアピールした。オーディション後、浜野監督は「主人公は都会で、キレイな女性を見慣れている。それが素朴な島の少女に電撃的な刺激を受ける、その瞬間を大事にしたい」と熱弁し、木村さんについて「彼女の目は、ちょっとつり上がった、猫の目なんです。自然の感受性を持っている女性はほかにもいたが、(木村さんの)無二の身体能力と野生を磨き上げてもらいたい」と期待を寄せた。
木村さんは「演技経験もなく応募したので、いい経験になるかなと思っていた」と驚き、「新体操で人前に出ることは慣れていたので(オーディションは)楽しかったです」と度胸のあるところを見せ、「すごくありがたいことだし頑張りたいんですが、不安もたくさんあるので、よろしくお願いします」と、あいさつしていた。
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