落語家の林家木久扇さんが27日、日本橋タカシマヤ(東京都中央区)で行われた「笑点 放送50周年特別記念展」の開会式典に出席。先日、日本テレビの長寿演芸番組「笑点」の進行役を務める桂歌丸さんが同番組の引き際について言及したと報じられたことについて、木久扇さんは「新聞を読んでびっくりしけど、私は自分で区切りをつけてはいけないと思う。自分がそこに追い込まれていっちゃうから。(司会を)交代するという話はないですが、今度、歌丸師匠にお会いしたら直に言おうと思う」と自身の考えを明かした。
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続けて、「自分で自分の役のお終いとか決めてはいけない。それは、見ている人が衰えてきたなと感じてきて、番組自体も数字(視聴率)が取れなくなってきて、じゃあ新しい人となるわけで。お一人で決断してはいけないと思う」と強調し、「まだお元気なんですから。ロボットでもなんでもいいです、いれば」と笑わせた。
また、木久扇さんは「私自身は面白い答えが出なくなるまではやりたいが、司会者側に回るつもりは全然ない」といい、「私が司会者になったら、こっち側の面白いことを言う一つのパターンの組み立てがなくなっちゃう。(もし司会者になったら)後から入ってくる方も頑張ると思うけど、最初からやっている人たちの雰囲気や味、ムードは、醸造でいえば、お酒が何年かたっていい香りになっていくのと同じ。僕のいいところの“菌”を広めていって、この番組自体がいいお酒ということでずっと続くようなことにしたい。私が進行係というのは心にも思っていないし、ずっと面白い答えを言う人でいたい」と語っていた。
同展は「笑点」が今年の5月で放送50周年を迎えることを記念して開催。会場には、番組の歴史を振り返る年史コーナーや、大喜利の舞台を再現したセット、番組で使われた小道具の展示、大喜利で使われる座布団に座ることができる体験コーナーなどが設けられる。同日から5月9日まで同所8階ホールで開催。入場無料。今後、京都、横浜、大阪でも開催予定。
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