マジプリ:楽しさ、苦労、手応えも… メンバーが初主演連ドラの撮影語る

取材に応じた「MAG!C☆PRINCE」のメンバー。(左から)平野泰新さん、永田薫さん、西岡健吾さん、阿部周平さん、大城光さん
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取材に応じた「MAG!C☆PRINCE」のメンバー。(左から)平野泰新さん、永田薫さん、西岡健吾さん、阿部周平さん、大城光さん

 昨年デビューした5人組男性アイドルグループ「MAG!C☆PRINCE(マジックプリンス)」(マジプリ)の2枚目のシングル「Spin the Sky(スピン・ザ・スカイ)」が4日に発売される。同曲はメンバーが初めて芝居に挑戦し、主演している連続ドラマ「本気(マジ)ドラ~Spin the Sky~」(中京テレビ、東海ローカル)のオープニング曲に採用されている。メンバーにドラマやシングルについて話を聞いた。

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 ◇初主演連ドラは青春物語 最初は不安も「楽しくなった」

 マジプリは西岡健吾さん(18)、永田薫さん(19)、大城光さん(20)、阿部周平さん(18)、リーダーの平野泰新(たいしん)さん(21)の5人組。ドラマは、名古屋を舞台に、高校2年の少年たちが友情や恋、夢に迷いながら成長していく姿を描く青春物語だ。3月上旬に撮影が行われ、5日間で撮り終えた。

 初めての経験にかかわらず、台本が手元に届いたのは撮影の2~3日前。西岡さんは撮影が始まるまで「本当に心配でした」と不安だったという。「初めはせりふが頭に入らなくて、直前まで読み込んで……」といい、それでも「最終日には、初日に戻って最初のシーンから撮り直したいと思うぐらい演技も楽しくなりました」と笑顔を見せる。

 今回、メンバーは、自身の名前と同じ役名のキャラクターを演じており、共通点も多く設定されている。全国サッカー選手権にエースストライカーとして出場した経験を持つ永田さんが演じたカオルは、けがでサッカーをあきらめざるを得なくなった元サッカー部のエースという役どころ。永田さんは自身がサッカーをしていた頃にけがをしたことがあり、「役に入りやすかった。本当に自分が挫折した気持ちになって(演じた)」という。

 また写真部に所属していた西岡さんが演じたのは、一眼レフカメラを手放さないケンゴ。しかし「写真部のときは(スマートフォンの)iPhoneで写真を撮っていて、写真の大会もiPhoneで撮った写真で応募していました。今回(一眼レフを)初めて持ったので電源の入れ方、持ち方、撮り方もイチから教えてもらって勉強になりました」と明かし、メンバーを驚かせた。

 ◇普段と違う真面目キャラに 阿部「難しかった」

 一方、自分と役の違いに戸惑ったというのは阿部さん。「僕はいつもふざけるキャラなんですけど、(演じたアベは)真面目で部活を一生懸命やっているという役。いつもの自分を出せない中で、表現ができなくて難しいなと思いました。それに滑舌が悪いので、そこを意識すると棒読みになって……。次に生かしたい」と苦労を語り、仕上がりに心配顔だ。

 しかし一緒に芝居をするシーンがあったという大城さんは「すごく心配をしてるけれど普通に演技をしていた」と振り返る。阿部さんは「光君(大城さん)と演技をしたときは、だいぶリラックスできていて、せりふも完璧に頭に入っていたので、余裕があった」と謙遜したが、大城さんは、台本を読む姿など「あれだけ真剣な阿部ちゃんは初めて見ました」と努力の一端を明かした。

 ◇西岡、怒る演技に開眼?「楽しかった」 永田は「やりたくなかった」シーンも

 5人とも穏やかな性格で、普段、怒ることはほとんどないという。そんなメンバーが怒りを見せるシーンはドラマの見どころの一つだ。永田さんから「すごかった」と絶賛された西岡さんは「怒るシーンは楽しかった。思いっきり感情を出せて、イライラとかを演技に乗せることができて、(イライラが)吹っ飛んだ」と満足げ。また永田さんも、平野さんから「怒るシーンを生き生きと楽しそうにやっていた」と驚いたように明かされ、「最終日の最後のシーンだったので、慣れてきていた部分もあって感情移入できた」と語る。「怒ったことがなくて、(今回の)演技で初めて怒ったって感じ」と話した。

 一方、永田さんには「本当にやりたくなかった」というシーンがある。牛乳を人に目がけて吹き出すシーンで、撮影時、実際に人に牛乳を吹きかけなければいけなかったという。「心が重たくなった。でも思い切りやらないとイメージが違うと言われて……。心が痛くて、本当にやりたくなかったです」と胸を痛めたことを明かした。

 ◇大城&平野 2人のシーンを「作り上げた」と手応え

 「これから自分のキャラクターと違う役もやっていきたい」と芝居への意欲を見せるのは大城さん。また平野さんは「役作りをどうすればいいか分からなかった。それでも楽しく撮影できました」と振り返った。2人はともにダンサーを目指す役どころで、物語の後半に、平野さんが演じるタイシンと、大城さんが演じるヒカルの間に、もめごとが起こるシーンがある。

 2人は、そのシーンをより良くしようと話し合いを重ねたという。大城さんは「もっとケンカをしてるように見せるにはどうしたらいいか、立ち去るときにぶつかってみたらとか、(2人で)いろいろ考えました」と振り返り、アイデアを出し合ったことで「より楽しかった」とうれしそうな表情で語る。平野さんは「自分たちで作り上げた感じがあるシーン。まだ見ていないので楽しみ」と手応えを感じているようだ。

 また西岡さんは、2階から投げられた水風船が、顔に当たって割れるシーンを繰り返し撮影した。「何十発と当たって、体はびしょぬれになったまま撮影したので、すごく寒かった。靴の中までぬれて、すごく気持ち悪くて。うまくいったときはやったなって思いました」と、こちらも満足そうだ。さらに西岡さんはドラマの後半の見どころを「最後に、いろんな悩みが溶けて、平和になるところ。みんな、なんだかんだで仲良くなる」と語り、「(自分の)“お色気”シーンがある。(撮影は)大変でした」とちゃめっ気たっぷりの表情で語り、含みを持たせた。

 ◇「青春が詰まった」セカンドシングル すでに「ライブの定番曲」にも

 ドラマのオープニング曲は4日に発売される2枚目のシングルの表題曲「Spin the Sky」。カップリング曲「愛(いと)しくて 切なくて 抱きしめたくて」がエンディングに使用されている。共にライブでは昨年から歌っており、すでに「ライブの定番曲」で、西岡さんは「やっと発売って感じ」と笑顔を見せる。

 「Spin the Sky」について平野さんは、「歌詞を聴きながら、聴いてもらいたい曲。もやもやした気持ちを晴らすかのような、元気になれる曲」と説明。大城さんは「友情や仲間同士の絆」が描かれているといい、「愛しくて~」は「メイン(表題曲)になるかなと思っていたぐらいいい曲」と思い入れも強い。「爽やかで、夏らしく、青春が詰まっている一枚。多くの人に聴いてもらえると思います」と自信を見せている。

 <プロフィル>

 マジック・プリンス。2015年3月に結成。メンバーは、愛知・岐阜・三重のイケメンを募集するオーディションで、2000を超える応募の中から選ばれた。同年12月23日にシングル「絶対☆アイシテル!」でデビュー。初の主演連続ドラマ「本気ドラ~Spin the Sky~」は東海エリアで、毎週月曜深夜1時29分から放送中。また同グループ初の冠番組となったバラエティー「本気(マジ)プリ」(CBCテレビ)が東海エリアで毎週日曜深夜0時50分から放送されている。

 *……2枚目のシングル「Spin the Sky」は通常盤(1000円)と、CD+DVDの初回限定盤(1800円)、初回限定盤の内容に「ある日のホームルーム」を収録した個人盤(各1200円)がある。

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